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ep.12 ゆず大根の和風パスタ

年が明けた。
この年末年始は実家に帰らず、パートナーとゆっくり過ごした。
今日は入ってた仕事がなくなり、三連休の最終日は午後からずるずると一人で過ごした。

お昼ご飯は、葱餅。
これは年末年始に怠惰昼飯として私が作ったら、大いに喜ばれたメニュー。
長葱を切って、ごま油で焼き目をつける。
葱の上に切り餅を並べて、酒を入れて、蓋して蒸す。
お餅が柔らかくなったら、スライスチーズをちぎって上に乗せ、
お醤油をたらし、刻み海苔をパラり。
簡単で食べ応えありなので、
今日のぐったりした昼(朝ごはんも兼ねる)にもちょうどよかった。

そんなお昼を食べたら、別の仕事へ向かうパートナーを送り出し、
私は夕方少し職場での用事までゲームしたり、父の誕生日プレゼントを発送したり、のんびり過ごし、
偶然動画で見たゆず大根の漬物を作りたいなあと思って、一旦外出。
思いの外すぐ用事を終えられたので、家に帰ってゆず大根を仕込む。

大根を1cm角くらいに刻んで、ジップロックの中で塩と砂糖を揉み込む。
ゆずの皮、りんご酢、鷹の爪、刻み昆布を入れて、空気を抜いて漬け込む。

これを漬け置いておく間、
パスタに変化させようと思いつき、その準備にうつる。
余りの長葱を刻み、お湯を沸かし、
さらに冷蔵庫の中の鶏むね肉を保存用に切ったり漬けたりしまったり…
整理整頓する感じが気持ちいい。

そういえば年始にエプロンを作ってみたので、料理中装着している。
着なくなったロングスカートの生地を使って、ミシンもないので手縫いでざっくり作った。
おなかのところに付けたポケットが少し斜めになってしまったけど、気に入っている。

エプロンを作った日、パートナーがその日の私を観測して思ったことを話してくれた。
私はのんびりしていたつもりだったけど、パートナーは、朝起きた時点で「鬱のモードに入ったのかな?」と察したようだ。
しかし、エプロンを作ったり、料理をしたり、クリエイティブに動くので、躁もあるのか?と不思議だったらしい。
その話を聞いて、なるほど確かにダウナーな感じや、内向きになっている自分に気づいた。
内向きな時ほど、一人で何か作ることに集中して、ぐるぐる思考や不安を避けようとする傾向があることや、
軽躁の時はよく喋るとか、人と連絡をとる、会おうとする、出かけたがる、など外的なものや社交に向かうことが多いかも、という自分が把握している特性を話した。
そして、私が驚いたのは、客観的に鬱っぽい状態になっていたにも関わらず、私自身があまりしんどくなかったこと。
気だるさやダウナーな気分はあっても、強い不安や、悲しさ、自分を責める気持ち、死にたさ、そういったものが全然なくて、むしろ低空飛行でやりたいように過ごさせてくれる、パートナーがそこに居る安心感があって、自分では波に気づけなかったのだ。
この変化は嬉しい。
生きられている。生きていられているなあと感じる。

さて、台所に戻る。
パスタを7分茹でる間、フライパンで葱を炒める。
ゆず大根も加え、茹で汁をひと回し。
茹で上がったパスタをフライパンへ、今度は醤油をひと回し。
無印で買ったトングが最高に使いやすい。腕が痛くない。

お皿に盛り、最後に、ふるさと納税で届いたいくらを乗せて…
まあ豪華でお上品な…和風パスタの完成!

輝くイクラ。ゆずが香る。

なかなか美味しい、イケる。
またひとつレパートリーが増えて嬉しい。

ゆず大根はご飯とも合わせて食べたい。
仕込んだ肉もあるし、明日の夕ご飯は安泰。

作ったご飯は体に優しい感じがする。
ちょうど欲しい温かさと味加減。
野菜も採れるし、作ることへも前向きになってきている。

体も心も整う夜。
明日からまた怒涛の仕事だけど、大きく崩さず、過ごしていきたい。
穏やかに過ごしたい…仕事…ハード過ぎる…絶対削れる…
お風呂で温まってとりあえずチャージするぞ。
休日に極力かじりついていくぞ。

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