「推しの子」~おすすめの漫画紹介②~
もし芸能人の子供に
生まれていたらと
考えた事はある?
この漫画をタイトルと最初の絵、最初のページでどんな漫画か決めつけてしまうのは本当にもったいない(いやどの漫画もそうなんだけど)。
ぱっと見アイドルの漫画、に見えるがそんな単純なものじゃない、というか、あの「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」の作者である赤坂アカ先生が原作を務めているのにそんな単純な話である訳がない(かぐや様もめっちゃおもろいから是非)。
そして作画は「クズの本懐」「レトルトパウチ!」などこちらも数々の名作を手掛けてきた
横槍メンゴ先生だ。見ればわかるけど絵がめちゃめちゃに可愛い、ビビる、そしてこの人はツイッターも面白いし、良い意味で狂ってる。
そんなすごい先生たちがタッグを組んでただのアイドル漫画が出来上がる訳がない、そして面白くない訳がない!
というわけでざっと魅力を紹介。
あらすじの前に
※1話のネタバレが割と重要なので、もし良ければジャンププラスとかで1話だけ見てきて欲しい。それでも見たい方はスクロールしてどうぞ。下の画像から1話に飛べます。
ここからほんとにあらすじ
過去に亡くなってしまったとある患者の影響でアイドルオタクとなった産婦人科医師のゴローは、その患者の推しアイドルでもあった星野アイの活動休止を嘆いていた。
そんなある日ゴローはある妊婦の診察を担当することになるのだが、なんとその妊婦は活動休止した16歳のアイドル・星野アイ本人であった。
ゴローはファンとしてアイの妊娠に動揺するも、アイのアイドルとしての生き方に心を奪われ、安全に元気な赤ちゃんを産ませてみせる、とアイに約束する。
来たる出産予定日の夜、ゴローは何者かに襲われ、亡くなってしまう。彼がアイの赤ちゃんを取り上げることはなかった。
そしてアイは無事に双子の赤ちゃんを出産した、自分のファンの生まれ変わりの双子の赤ちゃんを。
1話の要約はこんな感じ、「推しの子」というタイトルは推しの子供、というわけでした。
最初読んだ時は普通にアイのことを指してるのかと思いきや(多分そっちの意味もあるだろうけど)まさかのその子供、そして転生モノです。
ちなみに省いたけど双子が誰かはお察し。
子供を産んだアイはアイドルとしてこれからどう活躍していくのか、推しの子供として生まれた二人はこれからどうなるのか、ゴローは一体誰に殺されたのか、この時点で色んなことが気になりますね。
まだあんまりストーリーの魅力が伝わってこない、という方には1巻分の要約をこの記事の一番最後に書いておくのでそれを見てほしい。ビビるから。
芸能界が舞台の漫画と言えば…
あんまりストーリーに関する話をするとネタバレに繋がりかねないのでほんとにざっくりと…
芸能界が舞台という漫画は多分そんなにたくさんは無いと思う…と思って思い返してみたら「アクタージュ」という神漫画のことを思い出しました、あぁつらい…。
「アクタージュ」も芸能界という漫画での表現が難しいであろう舞台で、数多くの読者を魅了した素晴らしい作品だった。
「推しの子」もそれに近いといえば近い作品なのかもしれない。表情とかで魅せてくる描写とかあるしね。
しかし「推しの子」は非常に闇深い、そして辛い。
原作のアカ先生は「かぐや様」でご存知の方もいると思うがギャグシーンはかなり面白い、がその分シリアスになるとこれでもか、というぐらいには読者をどん底に叩き落としてくる。
「推しの子」でもそれはもちろんある。
そして「かぐや様」の比じゃない。
なんて恐ろしい作者なんだ、と思う時がしばしばある。
まだ始まって一年も経ってないが、芸能界の闇を感じるシーンがいくつかある。
アクタージュと比べてそういうシーンは本当にえげつない。
まあその鬱展開あってこその「推しの子」だと自分は思っているので、もし良ければ一緒に読んで共に沈んで欲しい。最近の読者はそういうの求めがちな気がする(ネットの掲示板とか見てるとそう思う)。
絵が超超可愛い
いやこれマジで。ほんとに可愛い。
人によって絵の好み分かれるからなんとも言えないけど自分にはドストライクな絵でした。
ちょっとネタバレになるけど、作中で有馬かなって子が出てくるけど、その子が自分の推しです。ほんとに可愛い。あんまり言いすぎたらキモいけどほんとに(略)
作画担当の横槍メンゴ先生は可愛い女の子を描くのが本当に上手な方で「クズの本懐」や「レトルトパウチ!」といった先生の代表作を見ても、どの作品も女の子が本当に可愛く描かれています。可愛いだけじゃなくて美しい方もいます。それもすごい。
芸能界で繰り広げられるエグみのあるストーリーに超可愛い作画、これが面白くない訳ない!
気になった方は是非手に取ってみてほしい一冊です。
そして今なんとアプリのジャンププラスでは初回全話無料!最新話手前ぐらいまで一気に追いつけます!この機会に是非アプリも見てみてください!(あまりにも宣伝ですが自分は集英社の回し者ではありません)
アクタージュ思い出して辛くなっちゃった。
1巻の要約(超重要ネタバレ注意)
アイの双子は男の子は愛久愛海(アクアマリン)、女の子は瑠美衣(ルビィ)と名付けられた。
二人には前世の記憶が残っており、お互いにそのことは知らない。そしてもちろんアイにもそのことは明かしていない。
アイは双子のことを隠しつつ無事芸能界に復帰、危なっかしい場面もあったが、周りや双子からの支えもあり、休止前のかつての人気を取り戻しつつあった。
アイが20歳を迎える頃、ドームでのライブ開催が決まった。
全てが上手くいっている、そう思っていた。
ライブ当日、アイは自宅に現れたファンに刺され殺害される。
双子が過ごしたアイとの幸せな日々はあまりにも悲惨な最期で幕を閉じた。アクアは自分の前世(ゴロー)を殺害した人間とアイの殺害に協力した人間が同一犯であり、アイの夫、つまりルビィとアクアの父親だと推測する。
アクアはアイを殺した人間を必ず見つけ出して殺すと誓ったのだった。
そして時は流れ、双子は芸能界への道を歩もうとしていた。
どう?やばいでしょ?色々省いたから是非実際に漫画読んでもっと辛くなってください