【制作秘話】昭和の月の光が今、令和に伝わる 〜アルバム「月夜のモンキーダンス」について〜
テキスト/玉城宏志(マチルダロドリゲス)
2018年8月、台湾高雄の砂浜で、私は大蔵さんとワインを飲んでいた。病気療養中の大蔵さんは私に付き合ってチビっとだけ飲んだ。
私はいつも通りガブガブ飲んだ。
太陽はギラギラで海の向こうのタンカーか軍艦みたいなのがじっとしている。
台湾の人達は温厚でやさしい人が多くて良い所ですなぁとか話していると
突然「玉ちゃんのギターはすごく良いね!」といきなりホメ殺しが始まった。
しばらく散々ほめちぎられたが、私は自分の実力の無さを知っている。
今から思えば、どんな時もギターの鍛錬だけは怠るなと釘を刺された気がする。
そして下手な歌はやめてギターに専念せよとの意味かも。
昔から私のギターは評価してくれたが、歌に関しては否定的だった。
そりゃぁ、どんとに比べたらあたしなんて。
それでも私がボーカルのマチルダで、大蔵さんは2枚アルバムを出してくれた。
有難い事です。感謝してます。
2020年大蔵さんが永眠されて、もうメジャーからアルバムを出す事は
無いだろうと諦めかけてたら、MIDIスタッフのおかげでこの度出せる事に
なりました。益々有難い事です。益々感謝です。
アルバム1曲目の「昭和月光伝」は20年以上前の曲だが全く別曲でタイトルだけ復活。今回のアルバムのテーマとなる曲で、その名の通り昭和の月の光が今、令和に伝わるという分かる人には分かる昭和生まれからのメッセージである。
なお宮藤官九郎氏の「不適切にもほどがある!」と少々かぶっているが、
放送開始前に曲は完成している。
注:大蔵さん・・・大蔵博氏(ミディ創業者)
玉城宏志(G、Vo)
1958年徳島県出身。1983年京都でどんと(ボ・ガンボス)と出会い、ローザ・ルクセンブルグを結成。1986年、シングル「在中国的少年」アルバム『ぷりぷり』でミディからデビュー。ローザ・ルクセンブルグ解散後はソロアルバム『STRATRED』をリリース、現在はマチルダ・ロドリゲスで活動。
マチルダロドリゲス『月夜のモンキーダンス』
発売元:株式会社ミディ 規格:MDCL-1566
発売日:2025 年1 月22 日
《トラックリスト》
1.昭和月光伝
2.GG の香り
3.おいおい老い
4.甘々リセット
5.自由が一番
6.夫婦別姓の歌
7.富士山太陽SUN
8.四割増し
9.ぶつかりそう
10.極楽シャワー
11.バソキヤ
12.ゆらゆらはずっと
(作詞/作曲:玉城宏志)
♪今宵あなたとモンキーダンス♪
マチルダロドリゲス 『月夜のモンキーダンス』発売記念ライブ
2025年1 月23日(木)渋谷La.mama
open19:00/start19:30 前売り4500 円/当日4800 円(ドリンク代別)
チケット販売中
1.ローソンチケット
2.渋谷La.mama メール予約(lamama0123456789@gmail.com)