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自己導尿は怖くない-やってみるのススメ
こんばんは。ゴリィです。音楽制作、クイズサイト運営、防災士、カラーセラピストといろいろなことをしています。
さて、今回は「水腎症」から「膀胱機能不全」が判明し、カテーテル措置が必要になり、「自己導尿」(自分でカテーテルを挿して尿を排出する)を選んだことにつき、きょうから始まったのでそのお話です。
おさらい:示された3択
「膀胱機能不全」は膀胱にたまった尿が自分の力では排出しきれなくなった状態のこと。尿が逆流し「水腎症」(腎臓に尿がたまる)の原因になることがあります。
僕の場合、排尿しても500ml以上膀胱の中に尿が残っている(簡単な検査で分かります)とのことで、それを排尿するには「科学の力」(この表現合ってる?)が必要になります。
示されたのは、①常にカテーテルを挿したまま、尿を貯める袋を持ち歩く、②1日6回、自分で尿道口(男性だと「チン先」)からカテーテルを挿入する方法、③何もせず腎不全を選ぶ、の3つ。
僕は、大変ですが生活の自由が一番保たれる②を選びました。これが「自己導尿」です。
「自己導尿」ってこんな感じ
「自己導尿」の一番の特徴は、「引き続き自分でも排尿する」こともできることです。もしかすると、それで膀胱機能が改善する可能性があるそうです。
常にカテーテルを挿すのは、経験された方もいらっしゃるかもしれませんが、入院のとき手術後など尿道に太い管を入れられ、自分の意思に関係なく尿が流れるアレと同じです。
ざっくりいうと、起床時と就寝前、プラス日中1日4回程度(回数は個人差があります)、自分で排尿したのちに、自ら尿道口からカテーテルを挿入していき、膀胱までカテーテルを通し、自然とカテーテルから尿が流れ出すまで挿し入れるのです。
これを聞いて「面倒」「怖い」という理由で「自己導尿」を選ばない方がけっこういらっしゃるようです。もし、あなたが今その選択に迫られていたら、僕のレポートを参考にしてください。
カテーテルってこんな感じ
今日、用意されたのは1ヶ月ごとに交換するタイプと、使い捨てのタイプ。どちらも、太さは2mmくらいで、USBケーブルより少し細いです。
連続使用のタイプは、消毒液を貯めた20cmほどの細長いケースにカテーテルを入れます。折り曲げることができ、専用のケースもついてきますので持ち運ぶことができます。また、フックがついていて家のトイレや外出先のトイレにひっかけて使うことができます。
使い捨てのものはメンテナンスが要らないのですが、お値段がかかります。旅行のとき分だけ使い捨てが欲しい、もできるそうです。
消毒液は3日に1回交換で、挿入しやすいようすべりやすい効果を持たせています。
で、実際に挿してみました
はじめて挿すのは、やはり緊張します(そりゃそうですよね)。おちんちんを上に向け、おそるおそる尿道口(チン先)からカテーテルを入れます。ちょっと痛みはあるかもしれませんが、案外スルスルっと入っていきます。おちんちんを伸ばしながら挿していくと入りやすいです。
途中、一度痛いところにぶつかります。そこはちょっとだけ我慢してさらに中に入れると、もう一度痛いところにぶつかります。そこで、おちんちんを前に向けるとスルっとさらに奥に入っていきます。
ゆっくりゆっくり慎重に入れていきます。何度か痛みを感じるところがありますがそこは我慢してさらに奥に入れていくと、カテーテルから尿が流れ出し始めます。そこがゴール。
しばらく尿は流れますので、そのままキープしてください。
流れ終わったら、ゆっくりと抜いていくのですが、途中もう一度尿が流れ出るタイミングがありますので、そこで一度手を止め、尿が流れ出すまでキープします。
そして、全部流れ終わったらゆっくりと抜いていきます。抜き終わったら水洗いして、ケースに戻します(使い捨ての場合はそのままゴミ箱へ)。
思ったより簡単でした
これまで3回やりましたが、だいたいカテーテルがどこまで入れば尿が流れ出すかも分かってきたので、慣れれば簡単なものです。
最初は、もっと痛くて、カテーテルを挿し込むのも難しいと思っていましたが、思ったほど痛みはなく、割とスルスルっと入っていくので思っていたより全然簡単でした。
尿が出る位置はかなり深いので、カテーテルを挿し入れるのは最初のうちは勇気がいりました。それでも、3回目くらいからは位置関係が分かってきたので、怖さは感じなくなりました。
もちろん、病気の状態によっては「自己導尿」自体を選択肢に選べないこともありますが、医師から「自己導尿」を選択肢で示された場合は、ぜひ選んで見てください。
やってみると、思ったほど恐れるものではなく、自分らしい生活を送りながら病気と向き合うことができます。
まとめ
「自己導尿」のように、「メリットは多いけど不安を感じるもの」に尻込みすることって案外多いように思います。
でも、その不安って実はそうではないことも多いものです(中には不安が的中することもないわけではありませんが)。
僕もいままでは割と尻込みしてしまうことが多かった人です。過去形で書いていますが、もしかしたら今でも「尻込みすることが多い」人かもしれません。
今回に関しては、「自分らしく生きたい」が「不安」を上回りました。同じように、ここ最近は「怖い、恥ずかしい、不安」といったものを乗り越えチャレンジしていることが増えているように思います。
僕の場合は「自分らしく生きたい」と「会いたい人と笑顔で会いたい」が原動力です。原動力は人それぞれだと思いますが、選びたい未来に尻込みをしていたら、是非一歩踏み出してみてください。
案外、不安は当たらないものです。
最後に、一歩踏み出す勇気を後押しする色は「オレンジ」です。オレンジの小物か何かを身に着けておけば、決断の後押しになると思いますよ。
それでは、今回も最後までご覧くださいましてありがとうございました。
轟RADIO「こころいろ」(カラーセラピーとメンタルヘルス)