最近のアメリカ留学事情。
こんにちは。MONのメンバー、あんぬです。
今回はこの間episode 5のイントロでも少し触れた、アメリカのICE(Immigration and Customs Enforcement)による留学生に向けての告知について書いていこうと思います。
そもそもどんなアナウンスだったの?
まずは軽く内容をおさらいです。
ICEが7月6日に伝えた決定には、この秋のセメスターに完全にオンラインで授業を進める大学の留学生は、他の完全オンラインでない大学に編入するか、もしくは国外で授業を受けなければならないというものでした。
このアナウンスにより、留学生にビザが出なかったり、すでにビザを持っていたとしてもアメリカに入国できないようになったわけです。現在アメリカに滞在している留学生も出国が求められました。
もし従わなければ相当する法的措置が取られるので、ただでさえストレスフルなこの時期にはさらに厳しいニュースでした。
各大学や学生の反応は?
これを受けて、国内外では様々なリアクションが取られました。
このニュースが出た時点で、すでにこの秋の運営方針を明らかにしていた大学もあれば、まだ議論中で決定は保留されている大学も多くありました。実際にわたしの大学はhybrid(大学で授業を行うがオンラインのオプションも設ける)というようなアナウンスを公表していました。
それでも、学生達の反応はかなりの驚き、反発、失望などを混ぜ合わせたようなものでした。プロテストのようなものや、ペティション(署名)活動も直ちにあちこちで始まりました。
少なくとも、もし完全オンラインではない大学に行っているとしても、今回のアナウンスは多くの学生の不安をさらに増すことに貢献したように思います。
アメリカでは特にそれぞれの大学に占める留学生の割合も多いのでなおさら驚きのニュースでした。
その後の展開は?
その後はハーバード、MIT(マサチューセッツ工科大学)などが連名でアメリカ政府を訴えるに至りました。(この二校はオンライン中心のクラスにする予定でした。)
それを受けて、また、他の学生達の意見や反応も鑑みてか、7月14日にこのアナウンスは取り下げになりました。
現在すでに大学へ通っている生徒達は完全オンラインでもアメリカにいられるようになりました。
これからの大学の形・コロナと共に学生生活。
このニュースの解除を受けても、留学生・本国の学生問わず大事をとってリモートで授業を受けたいという人も多いようです。
一方で、世界中からやってくる教授と研究生らによるリサーチに支えられている多くの大学にとって、研究やコンファレンスができないというのはかなりの痛手です。
今回のCovid-19によってもたらされた挑戦は、健康や衛生面だけではなく、これからの大学のあり方や、学びの方法のオプションを広げることにも繋がっていくと思います。
こんな話に興味のある方はぜひ次回のMON Episode 6もお聞きください!
それでは世界のどこにいても、元気に、健康にお過ごしください!
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