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「誰に」「迷惑をかけるな」と言っているのか考えてみる
呪いの言葉「迷惑をかけるな」。
これを私は母から繰り返し聞かされ、いざという時人に「助けて」と言えない人間になっていました。
毒親あるあるですね…
ここで毒親エピソードを1つ。
高校の頃、私は自転車で40分かかる所に通っていました。
家が近所で小中と同じだった友だちも一緒に自転車通学していました。
天候が悪い日は40分はつらいです。雨がひどい日は、その子は親が車で迎えに来てくれて、ついでに私も一緒に送ってくれたことがありました。
そしたら「人に迷惑をかけるな」と母は言うのです。「お返ししなくちゃいけないから」。
うちは母子家庭で母は働いていたので車の送迎は難しかったのです。でも現実的に無理なこと以上に「母子家庭だからと後ろ指を指されたくない」という母の意識が強すぎたんでしょうね。
軽い雨だったらいいと思いますよ、でもどしゃ降りの日くらい近所の友だちの親が送ってくれるって言うのをありがたく受け取ってもいいんじゃないかなー。毎日じゃないんだし。と私は思いましたが、母がうるさいのでしぶしぶどしゃ降りの日もカッパで自転車で通っていました。
類似したエピソードが重なり「助けて」と言えない人間の完成でした。
今は少し「助けて」と言えるようになってきました、これは成長だと思います。
振り返ってみると「迷惑をかけるな」は完全に「母に」だった
うちの母は「迷惑をかけるな」という言葉を社会の規範のように言っていましたが、やっぱり「誰に」が抜けていました。
ずっと母は「母に」迷惑をかけるなと言っていた、と私は思います。
「世間」のようなものって、人によって見え方が違っています。
現に私は「迷惑をかけるな」教は採用していません。
採用したい方はすればいいと思います。
人によって違う、それだけです。
「誰に」「迷惑をかけるな」と言っているのか考えてみる
会社でも「迷惑をかけるな」って言われることあるかもしれません、例えば上司とか。
でもそれはやっぱり「自分に」「迷惑をかけるな」って言っているわけで、社会のルールではないと私は思っています。
同じことでも迷惑になる人と迷惑にならない人がいます、ケースバイケースです。「迷惑をかけるな」を文字通り受け取った私は「助けて」と言えない人間になり誰にも相談できず問題を大きくしてしまったことがありました。今も「助けて」と言うのは苦手です。それが小さな事であっても。
でも少しずつ言えるようになってきたと思います。ああよかった。
私は「助けて」と言える教を採用しこれからも言う練習をしていこうと思います。
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