ショーを終えて

夏の風景、物語り、有機質、滾る声、百日紅、視界が紅く支配され、「盗作」、百日紅、鮮烈なピンク色、音が充満する、溢れるほどに埋まっていく、世界が進む、物語が進む、音楽が進む、流れる。歩みが遅くなる。夢の中、あのときの記憶、それらが音になって流れてゆく。月光。前世。君は?
また世界が進む。鳴り響く音、強く繰り返す、視界を支配する光、神々の世界のような、太古のような、音が、視界が、止まる。進む。止まる。進む。そんな時間が続く

花火。夏が来た。物語が、きっと終わる。
「君は、」世界が白く霞む
「君だったんだね」最期は
僕を抱く彼女の姿だった。

生まれ変わり、巡り会い、生まれ変わり、変わり、変わり、そしてまた貴方に出会う。生まれ変わり、巡り、巡り、出会う。

血肉が、心が、思想が、ひとつひとつが、混ざり繋がり継ぎ接ぎ、私は、
「盗作」だ。

人生はショーだ。人生は音楽だ。人生は芸術だ。模倣だ。
ならば私の人生だって。

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