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本音まみれのコンサル新入社員研修

割引あり

お疲れ様です。コンサルジュニア層向け、説教系アカウントの中堅です。

▼中堅のnote案内

本noteの概要
本noteは過去の中堅のTweetをベースに、コンプラ的な問題で言えなくなった激ヤバな本音や、生き残りのためのティップス、コンサル裏話等を織り交ぜつつ、「本当はこんな感じで新入社員研修したいんだけど、こんなんやったらマジ問題過ぎてできないよね」ベースの「本音まみれのコンサル新入社員研修」をやっていきたいと思います。

※新卒向けのケース/フェルミ対策としての抜粋版+αは「新卒向け)フェルミ/ケース面接完全攻略マニュアル」の方に凝縮かつジョブなど向けのアドバイスも含めて記載してあるので、そちらをご覧ください!

ベーシックなコンサルスキルももちろん呟いていきますが、この頃の新人研修にありがちな無駄は徹底的に省いていきます

<この頃の新人研修にありがちな無駄>
・「優しいコンサル」、「丁寧に教えます」に代表される、変な丁寧さ、変な優しさ
→これ、コンプラやイメージ戦略的に超大事なんでしょうけど、プロフェッショナル要請上は全くいらないので、徹底的に駆逐していきます。
→「今どきは~って言われるかもですが、本当は"マジ死ねこら"って言いたいんで、気を付けてください」とか、適宜、警告していくので、よろしくお願いいたします。

その辺の本に書いてあるだろう超絶基礎/実務的には実現不可能な美しすぎる「べき論」を偉そうに教える時間。
→どこかのビジネス書に書いてあるようなフルフルの「こうすべき」、「これが美しい」みたいな、”おためごかし”的な正論って、ここに書く価値ないですし、それだとわざわざ高い金払って裏街道的にnoteを買う意味がないです。
→本noteは、もちろん基本的な概念とか考え方も解説しますが、主軸は、「ぶっちゃけすぎて一般的な書籍に書けない」、現場のコンサルならではの手抜き、ズル、「実はこのレベルでやってる」、「ちゃんとした本には書いてないけど実際はこんな感じ」みたいな、“実務ベース”において語っていきます。

・偉い人にありがちなドヤ
→私、中堅なんで全然偉くないですし、身バレするので、その手の長ったらしい武勇伝とかはしません。
→代わりに、全身全霊で、「この頃の新人研修ではとても言えなくなった激烈すぎる先輩たちの本音」は垂れ流していくので、よろしくお願いいたします。

<代わりに得られるもの>
・危機感、焦り、気付き、後悔と、そこからの爆速の成長
→後で書きますが、この頃の研修は優しすぎて危機感がありません。
→実際、プロジェクトもクライアントも優しくなっている面は多少ありますが、今でも、まじやべえM-up(マネージャー以上のランクのコンサル)や、クライアント、まじやべえ納期、案件性質(炎上案件とか)を発端とした「修羅場」は普通にあります。
※そうした修羅場が生まれるメカニズムも後述します。
→そうなってからだと遅いですし、心病むので、そうなる前に頑張りましょう。

2-3年後生存率の飛躍的向上
→周りが優しすぎて「気付かない」、「気付けない」新人が増えています。そうした新人は、いわゆる「社員代替」案件に回されて、いつの間にか消えていきます(詳細後述)。
→2-3年のんびり過ごして、気付いたら手遅れ、という事態になる前に、このnoteを読んで気づきましょう。

この辺のことは、無料エリアで書いているので、お付き合いいただけると幸甚です。

ディスクレーマー
・偉そう+説教くさいですが、そういうマーケティングなのでご理解ください。というか、そういうの嫌いなら読まなきゃいいじゃないすか、頭悪いんですか?
・あくまで中堅の主観なので、主観的/感情的な反論は一切認めません。理論的な助言、アドバイスは歓迎ですので、コメントください。
・このnoteに登場する「中堅コンサル」をはじめとするロートルたち、ならびに引き合いに出されるファームや過去の激ヤバエピソードはすべて架空のコンサルタント、ファームに関するものなので、民事・刑事的な措置を取ろうとしても一切無駄です。そういうものとしてご理解ください。
・上記のような「気付き」、「普通の研修では言わないこと」に重点を置いているので、逆に、当たり前のこと、ふつうのコンサル本に書いてあるようなことは、サクッとした解説にとどめています
⇒間違えても、「有料なんだから全部解説しろ」とか文句つけないでください。その程度のコンサル本とか、読んでて当然です。逆に、当然読む本と同じことを書いても、書き手/読み手双方にとって時間の無駄なので、書いてないことに絞って書いています。


1.はじめに:言われたことは10倍くらいのインパクトで受け止めて下さい

本noteというか、それのもとになった一連のTweetを私が書こうと思った理由らへんを、無料エリアの終わりに書かせてください。ここだけでも結構面白いと思います

誰もハッキリものを言えなくなった

この業界、本当に丸くなったというか、「優しく」なりました。

実際に最近、新人研修を受けられた皆さんとかは、多くの方々が「あれ、こんなに優しいっけ?」と拍子抜けされたんじゃないでしょうか。

3~5年くらい前までは、新入社員は、
・「今日からキミたちはプロフェッショナルだから、前職や学生の頃のことは全て忘れて、寝ているときさえ、クライアントのことを考えて」
・「この仕事、親の死に目に会えないから」
・「価値出ないなら死んだ方がいいから」
とか言われたもんです。

今の新人研修でこんなこと言ったら、瞬時にクビが飛びますね。

それが某チュア社へのガサ入れや、コンプラ規制新法の施行などを受け、ここ2-3年で急速にホワイト化しつつある、というか、もう一巡が終わったかな、という観さえあります。

ちょっと昔話をすると、ホワイト化の波の中で、パワハラの権化だったロートルたちは、見せしめとして懲戒処分を受け、ファームを去るか、大人しくなるかの2択を迫られました。

もともとコンサルでサバイブしてオラオラできるような人間=こうしたロートルたちは社会不適合者なので、多くは後者を選び、しぶしぶファームに残りました。

結果「いろいろ言いたいことはあるが、言いたくても言えない」雰囲気だけが残り、「新人に指摘はしてやりたいが、怖くて言えない」よくない状況が継続しています。


なぜそんなに厳しかったのか

なぜコンサル業界は「先輩が後輩の前で口を開けばすぐ死ね死ねいうようなヤバいフィードバック(FB)文化」が根強かったのでしょうか。

それは、超単純に我々のやっていることが「昨日今日案件に参画したばかりのド素人が、その道ウン十年の事業会社の偉い人たちを前に、最小限のインプットで、最大のアウトプットを出してギャフンと言わせて、1コンサル当たり、最低でも200万円/月を出させる仕事」だからです。

これ、冷静に考えて、ヤバくないですか?
普通の事業会社の新卒なんて、高くて20万円ですよ?10倍です。10倍部長さんクラスだって、月のお給料なんて130-140万円いけばいい方です。そんな中でアホみたいな数字払ってるですから、顧客の目ってえぐいわけです。

そんな「ド素人」の新人を何人も従えたマネージャーの気持ちになってみてください。顔面蒼白で「てめえら金もらってんだから、今すぐ死ぬ気でキャッチアップして、銃剣もって突撃しろ!」って言いたくなりませんか?

だから、FBは10倍の厳しさで聞いて下さい。
「した方がいい」「するといいかも」
⇒「しないと生き残れないよ」「なんでやってないの?死にたい?」
「ちょっとそれはまずいな」「違うんじゃないかな」
⇒「お前いつまで学生気分なん?この業界なめてる?」
「一緒に考えようか」「書いて整理してみる?」
⇒「お前、頭使ったことある?」「コンサルが自分で考えなくてどうすんの?死ぬ?辞める?」
に変換してください。

必死になれないジュニアが増えている

辛辣なFBがなくなったせいなのか、そうでないのか、必死になれないジュニアが増えています。
冒頭で書いた通り、そういうジュニアはいわゆる「社員代替」と呼ばれる「事業会社の人が普通にやるようなつまらない案件」に回され、成長機会を与えられず、気づいたら「あれ。私、なんでコンサルになったんだろう」という状況に陥ります。

一度そうなると「あいつはそんなんでもないからなあ」とレッテルを貼られ、目を輝かせていた新人のあなたが夢見た"戦略案件"なんて夢のまた夢になります。

夢を追いましょう

脅すようなことばかり言いましたが、皆さんは、超難関のコンサルファーム面接を突破された才能の原石です。
折角入ったんですから、夢を追いましょう。

めちゃめちゃ厳しくて、辛い仕事ですが、事業会社の人達が10年に1度経験できればラッキーな案件ばかりを月次でこなして、120倍の速さで成長できる、夢のような仕事です。

ここでの経験、努力、涙は、絶対に一生の宝ものになります。一緒に頑張りましょう。

・・・以下、有料エリアです・・・

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