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大阪らしさを体現した THE BOLY OSAKA のこだわりがすごかった話│HOTELIST

旅行と建築好きが高じて、ホテルが好きになり、最近では「ホテルに泊まること」が目的化しているさかかなです。

そのなかでも「ホテルって、ただ泊まるだけじゃないんだ…!」となったホテルを紹介するnoteマガジンです。


■大阪の「ええホテル」THE BOLY OSAKA

THE BOLY OSAKAは、大阪で空間デザインをしている設計会社が自ら企画・経営・運営・デザインを手掛けた異業種参入型のホテル。

銀座の東急プラザなどを手掛ける日本でも屈指のイケてるインテリア会社なので、部屋も、共用ロビーも、アメニティなどのプロダクト、ホテルのロゴに至るまで、すべてのデザインがめちゃくちゃかっこいいんです。

ホテルは大阪(難波)駅から御堂筋線で1駅で、川沿いにあるビル郡のなかにひっそり佇んでいます。

このあたりはキタハマというエリア。

東京でいうと乃木坂のような、働く大人が多いけれど、おしゃれなカフェや飲み屋が所々点在している街です。

入り口を開けると少し薄暗い廊下。ふわっと、どことなくエスニックな樹木に似た香りが漂います。妖しさに気持ちが少し昂ります。

■フリーナッツ&大阪のクラフトビール!が最高なおしゃれロビー

まずはチェックイン。エレベーターで6階まであがります。

突然広がるワンフロアのロビー。先ほどまでのオレンジな雰囲気に反して、白く健康的な光にあふれている開放的な空間が広がります。


世界的に名作とされている椅子が置かれていて、テンションがあがります。

少しデザインに詳しい人なら、建築家であるコルビジェとアイリーンの2人の椅子が離して置いてあることに気づいて、くすっとしてしまうはず。

※コルビジェとアイリーンの関係性についてはこちらの記事に簡単に書かれている。興味があればぜひ。

かっこいいロゴのポスターに、ボードゲーム。

フリーのローストナッツ&麦チョコ&レーズン。大阪のクラフトビール「箕面ビール」にワインも置かれている。まさに大人な遊び場。

まるでアメリカのイケてるホテルのような、スタイリッシュさ。

ちなみに、私のイチオシは麦チョコ。誰しもが記憶にある駄菓子の麦チョコだと思ったら、違うんです。上品な味なんです。食べてみればその違いがわかるはず。

ここのロビーは宿泊者ならいつでも自由に使えるそう。いつまでもいられそうな、ふわっと抜けたロビーで、頭をからっぽにするのは現代人的な至極の時間です。

■リバーサイドを堪能するプライベート空間

BOLYは、川沿いにある建物で「川側の部屋」と「普通の部屋(要は、道路側)」があります。

この日私が泊まった部屋は、川側の「リバービューダブル」というお部屋。1人での宿泊だったのですが、せっかくならと奮発してしまいました。でもこれ、正解でした。

大きな窓に、ダブルベッド。

ソファにテーブル。色味の統一されたファブリック。簡素でシンプルな部屋ですが、木目の壁面やガラスの照明にこだわりを感じます。

ゆらめくガラス照明は、表情が豊かな空間を演出しているよう。リバービューの部屋には、ちょっとしたテラスがあります。

眺望を遮るものがなく、空を眺められます。

たおやかに流れる川に時間を感じることができます。もし大阪観光や出張で忙しかったとしても、このテラスで一服する時間はとっておくほうがいいでしょう。

あとから聞いた話なのですが、各部屋にアーティストさんの絵が置かれているんだそう。私が泊まった部屋の絵画もアクセントになっていて可愛かったです。

■Bluetoothで音楽流せるシャワーブースでテンション爆上げ!

どういうこと?という人は、とりあえず動画を見てください。

自分のもっているスマートフォンをBluetoothにつなぐと、シャワー室の天井についているスピーカーにつなげられるのです。まるで映画の世界のようなのですが、音楽を物理的に浴びることができます。

しかも照明は、調光できるんです。

「薄暗くして音楽爆音」とすれば、1人でクラブごっこもできてしまいます。プライベート空間を最高に楽しめるホテルって、初めての体験でした。

■ブルックリンの香りのするボディソープ

しかも、ボディソープはメゾンマルジェラのレプリカシリーズ

知ってる人は知っているブランドなんです。すごくおしゃれないい匂い。

1988年に設立したパリのファッションブランドで、解体と再構築をキーワードに、ユニークで既成概念に囚われない表現で作り出したファッションやアクセサリーが人気なんだそう。

メゾンマルジェラは香りの記憶がコンセプトの「記憶やムードを再現する香水」。BOLYでは、ブルックリンのジャズクラブを思わせる香りが楽しめるように、という願いがあるんだそう。

▼なんでブルックリンなのかはこちらの記事
「 ええホテル を体現するためのTHE BOLY OSAKAの3つのこだわり」

ちなみに、歯ブラシは、大阪を拠点に活動するプロダクトデザイナー、「ドーグデザイン」の小池和也氏がデザインした製品をアレンジした。パジャマやバスローブもオリジナルデザインなんだそう。

私は歯ブラシは持って帰っておうちで使ってますが、かわいいし、ホテルのことを思い出すしで、使うたびに少し気持ちがあがります。

トイレもおしゃれ。

■隠れた大阪のオアシス

BOLYは、共用ロビーの他に屋上にもフリースペースがあります。ロビーにあるナッツ類やお酒を持ち込んでもOKです。

朝と昼で雰囲気ががらっと変わります。

夏の夜、冷房で冷えた身体を川辺の夜風にあてるの気持ちよさそう……。

ふわっと抜ける風が気持ちよくて、この日はまだ少し肌寒い風でしたが、夏に向けて暖かくなっていくのが楽しみです。


■ホテルって、朝食大事ですよね

BOLYには、食堂やカフェはないのですが、隣の建物ものにリバーサイドカフェがあり、そこでの朝食チケットをもらえます。

すごくいいんですよ…。

朝ごはんって、たしかに自分がつくるのも贅沢な時間なんですけど、用意される贅沢さがあります。忙しいと思って、抜きがちな時間を改めて実感できるのがホテルの良さなんだと思うんです。

★ ★ ★

実は、この日は特別にBOLYのマネージャーである間宮さんに、他の部屋も案内していただきました!

▲ドアノブの金属への塗装のこだわりを語る間宮さん。ホテル全体のインテリアに合わせるため、メーカーさんにお願いしてゴールド系のカラーにしてもらったんだとか。

■部屋紹介1:キタハマアトリエ(コンパクトダブルルーム)

リラックスと集中を求めてお気に入りのカフェに行くように使って欲しい都会のアトリエ空間、キタハマアトリエは BOLYで一番コンパクトなお部屋。

平日はお一人様でのビジネス利用も多いそう。ビジネスプランだと、1万円台から利用できる日もあるとのこと。お得さしかないです……。

■部屋紹介2:キタハマレジデンス(スイートルーム)

南向きの大きな窓からは光が柔らかく広がります。こちらは川側ではない(道路側のお部屋な)ので、窓は開かない仕様ですが、天井高もあり、圧迫感はありません。

強めな木目調に、ヒョウ柄のファブリックと個性が強いのですが、大阪の活気ある都市感を表現しているよう。グレイジュな空間にアクセントとなる植物の柔らかな緑と有機的な存在感が溶け合って、気持ちがいいです。

■部屋紹介3:リバービューレジデンス(スイート・ルーム)

こちらは、キタハマレジデンスの反対側にあるお部屋。

テーブルの上に、あるガラススピーカーがとってもおしゃれ。

■細かいこだわり1:どこまでもトーンを合わせたグレイジュ&ゴールド

■細かいこだわり2:美しさのためにつくられた造作

突付けが美しいテーブル。テーブルの脚がこんなに細くって、1本しかありません。

■細かいこだわり2:窓が開かない部屋の工夫

窓が開かない道路側の部屋(キタハマレジデンス)では、より広く、より明るく感じてもらうために、窓側の壁に鏡を仕込んでいます。内装設計をしている会社さんだからこそのこだわり…!

THE BOLY OSAKA は「あぁ、空間のよさを堪能するって、贅沢なことだけど、人間的な行為なんだな…」と思えるホテルでした。絶対近いうちにまた行きたいな。


▼BOLYの想いをインタビューしたnoteはこちら

🐠

▼最近のマイブームはバニラアイスです。














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さかかな°・🐠
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