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J-HOPEから「希望」を捉え直す
「希望」を名前に背負い、そのイメージを背負ってアーティストとして生きるJ-HOPEことチョン・ホソクさん。
希望という言葉と自身の性格について、「防弾屋根裏」という動画では「J-HOPEという名前が僕を作ってくれたと思う。人格が変わり始めたと思う」と話していた。
希望という名前をつけることで、自身が前向きな性格になったということに彼のアイドルという職業への覚悟を垣間見ることができた。
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そして、私は彼のおかげで「希望」という言葉を新しく捉えることができた。希望からJ-HOPEという人を捉えたのではなく、J-HOPEから希望とは何かを見出すことができた。
もともと「希望」という言葉とはあまり縁がなかった。
縁を作ってこなかったという方が正しいのかもしれない。
情けないことに、強い希望を持って何かを成し遂げようとしたこともあまり無く、やることを淡々とやった結果が自分のいるべき場所なのだと思っていた。「希望」を持っても、叶わなかった時のショックに自分が耐えられないだろう。ショックを受けるリスクを負ってまで叶えたいことも見つけられなかった。希望を持ちすぎるのが怖かった。
極論だけど、希望とは感情に運命を委ねることに等しいと思ってた。私にはキラキラしすぎていて、もっと別次元の人が抱くものだと他人事に感じていた。
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そんな私に、ホソクさんは自身の生き様をもって「希望とは何か」を教えてくれている。
側から見たら完璧なパフォーマンスの後に「上手くいかなかった。難しいですね!」と笑いながら話すこと(MMA2018)も、「この賞を貰っていても貰っていなくても泣いていた」と声を振るわせて話したこと(MAMA2018)も、In the Soopでただ1人諦めずにロケットや飛行機を作るところも……
挙げきれないけれど、彼は自分の辛い感情やうまくいかない感情にもしっかり向き合い、その中で常に最善を尽くそうとしていると思う。希望とは外から降ってくるものではなくて、自身の中から見つけ出すものだ、と教えてくれている。
ジンくんのように、力を抜きながら人生を送るのもすきだし、推しのジミンのようにストイックスイッチのオンオフが激しい人も(ハラハラするが)尊敬する。ナムジュンの考えることを止めない生き方にもとっても共感するし大好きだけれど、ホソクさんの日々の生き方は私がまさに「こういう人になりたい!」と思うそのもの姿だ。
(そして、このように性格や生き方にも個性があるところが、BTSの大きな魅力だと思う)
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曲にもそれぞれの個性が溢れていることは言うまでもない。
私は、各メンバーのMix Tapeの中でHope Worldがいちばん好きなのだけど、その理由は彼の生き方がまさに音となって表れているからだと思っている。
Hope Worldは手放しにキラキラした明るい曲ではなくて、明るさと暗さが同居している。
これ以上の表現が思い浮かばないから何度も言っているけれど、明るい色と暗い色が濁らずに混ざっているマーブル色の世界が私の想像する “Hope World”だ。
「希望」とは真っ白な色をしていると思っていたけれど、混ざり合った混沌の色が希望なのかもしれない、と思った。
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希望という言葉は、曇りなくキラキラしたものではない。混沌の心の中にあるひとつの渦を捉え、その渦の向こう側の景色を見に行くことだ。彼はずっと、希望を探し続ける人だ。
mid.