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スキルとナレッジが集まるmicsで、自分のつくりたいものを目指して|iOSアプリエンジニア藤重にインタビュー
ライター・デザイナー・ビデオグラファーの複数のプロダクションから成るフリーランスクリエイター経済圏『mics(ミックス)』。WEBメディア、ブランディング、デザイン、映像など、さまざまなジャンルのクリエイティブ領域を横断して、名古屋スタートアップ株式会社、チームどみにおん、株式会社カチノデが合同で事業を行っています。
今回は、チームどみにおんのメンバーである藤重 裕二に、名古屋スタートアップのライター吹原がインタビューしました。
藤重 裕二|プロフィール
1998年生まれ、名古屋市出身。愛知工業大学名電高校の情報科学科を卒業後、愛知工業大学メディア情報学部へ進学。高校では情報デザイン部に所属していた。チームどみにおんのiOSアプリエンジニア。デザインや映像制作も手がける。
チームどみにおんには、リスペクトできる代表がいる
吹原:これまでの経歴を教えてください。
藤重:地元の小学校・中学校を卒業したあと、愛知工業大学名電高校の情報科学科に進学しました。普通科の勉強はしたくないなと思って(笑)。
吹原:情報以外の科へ進学しようと思わなかったんですか?
藤重:ゲームやパソコンが好きだったので。もともと、情報科学ではなく、公立で電子科のある工業高校に行こうとしていたんです。でも、自分の学力とかなりのギャップがあって。より高いレベルで自分の学力と釣り合うところを受験して、名電高校に合格することができました。親からも、「自分に合ったところなら、私立でもいいから」と言ってもらえたので。
吹原:チームどみにおん代表のハセアキと同じ高校ですね。
藤重:そうなんです。同級生で、部活も同じ情報デザイン部でした。ハセアキが部長だったんですよ。
吹原:情報デザイン部に入ろうと思ったのはなぜですか?
藤重:高校に行ったら、何かしらの部活に入りたいなという思いはあって。コンピューター系の部活が2、3あったので、全部見学したんです。その中で、顧問の先生のテンションが高くて、部員の雰囲気が一番良さそうだったのが、情報デザイン部だったんです。もうフィーリングですね。当たりを引いたなと思いました(笑)。
吹原:そこで、デザインと映像制作を学んだんですね。
藤重:そうですね。授業ではプログラムの勉強もしつつ。
吹原:チームどみにおんに入ったのは、そこからの繋がりで?
藤重:チームどみにおん自体が、情報デザイン部で一緒だった気の合う人が集まったプロダクションチームなんです。「大学でも何かやりたいよね」というのがチームの発端なので、それの延長線として、カチノデや名古屋スタートアップの人が合流して、micsに参加させていただいたという流れですね。
吹原:チームどみにおんのメンバーとは、高校のときからずっと一緒に活動しているんですね。
藤重:ほぼ身内しかいないという現状で、結構気軽に…雑に接していけます(笑)。インターンに対しては雑に接していないですけどね。
吹原:付き合いが長いから許されることですよね(笑)。高校のときハセアキに出逢ってから、どんな印象を持っていますか?
藤重:ハセアキは…全てのクオリティが高いです。もうね、桁違いなんです。高校のときからずっと勉強しているというのもあって、なんでも知っているし、とにかく知識の幅が広い。凄いですよね、シンプルに尊敬します。
あと、記憶力がいいんですよ。「よく覚えているな」みたいなことでも覚えていて。自分は忘れちゃうタイプなんで(笑)。
吹原:高校のときから変わっていないんですね。想像通りです(笑)。
クライアントからお金をいただくことの重み
吹原:大学に入ってからは、どんなことを勉強していますか?
藤重:今はメディア情報学部で、 WebやCGデザインなど、メディアに関することを広く浅く学んでいます。
吹原:現在、チームどみにおんではどんな仕事をしていますか?
藤重:めちゃくちゃ貢献しているという訳ではなくて。何かできることがあれば手伝う、といった感じですね。たまに、映像の制作やフライヤーを手伝ったりするとか。今は、Webサイト制作も手伝ったりしています。
吹原:チームどみにおんに入って、どんなことを学びましたか?
藤重:クライアントからお金をいただくことの重みを知りました。もちろん下手な仕事はできないし、納品した後でも「もっと頑張れたかな」とか、いろいろと考えることもあって。どこまで頑張ればいいんだろう?と悩むこともあります。もともと、部活で依頼を受けて無償でやっていたときより、そういったところを気にするようになりました。
吹原:部活のときは、無償でやっていたんですか?
藤重:例えば、吹奏楽部のコンサートや学校の音楽祭のポスターを作ってくれとか。あとは修学旅行のしおりも作っていましたし、そのような案件が多かったですね。
吹原:お金をもらうようになって、責任感が増したということですね。これまでに、何か思い出に残るような案件はありましたか?
藤重:最近の案件なのですが…名古屋スタートアップの若目田さんから、アイキャッチ画像の案件を依頼されたんです。それで、2回ぐらいリテイクをして、でも結局ボツになってしまったんです……。何度も確認はしていたのですが、クライアントの要求をしっかり把握できていなかったのが原因かなと。それでもお金はもらえるのですが、ボツになったとしてももうちょっと何かできたんじゃないかと思って。悔しいですね。
興味の向かうものに挑み続ける
吹原:目指しているクリエイター像はありますか?
藤重:そうですね…今、勉強している内容がふわふわしているんですよ。デザインもちょっとやったし、Webもやっているし。スマートフォンアプリの開発の勉強も結構していて。いろいろと手を出しすぎて、全部が中途半端になっている気がするんです。そのときどきで興味があることが変わっていくのが原因かなと。でも、それが悪いことでもないなと思っていて。
興味のあることを常にやっていきたいんです。それは、プラットフォームが変わろうがやっていきたいですね。アプリだろうがデザインだろうが映像だろうが、目標が何なのかを見失わないでいきたいです。
吹原:どんな目標があるんですか?
藤重:Webサービスを作りたいですね。オンラインゲームが好きなので、それをもう少し便利にするような。なので、今はWebサービスを勉強しようかなと思っています。
吹原:興味のあるものの方が、勉強するにもモチベーションが違いますよね。
藤重:それがほぼ全てですね。目標がないとやる気が全く起きないので(笑)。デザインをしたいからデザインを勉強する、というのは嫌なんですよ。こんなものを作りたいという目標があって、そのために勉強するんです。
吹原:今インターンを考えている人に、何かメッセージやアドバイスはありますか?
藤重:何事も、初めの一歩は結構怖いですよね。自分だったら、インターンに行くとなると、絶対に渋ると思います。でも、やってみたら大したことないんですよね。怖くないというか。なので、身構えることはないと思います。何事も、経験してみるのが一番いいんですよ。嫌な体験だったとしても、それは経験しないと分からないことなので。まずは、一歩踏み出すことが大事なのではないかと思います。
吹原:micsでインターンをすると、どんなメリットがありますか?
藤重:名古屋スタートアップ、カチノデ、チームどみにおんの3社が集まっているので、ナレッジや技術も3社分が集まっています。特に、ナレッジが目で見える形でまとまっている(※)のは、いいことだなと思います。できることの幅も、1社でインターンをするよりも広くなるでしょうね。
※micsでは、ナレッジを社内でシェアしています
吹原:ありがとうございました。
写真=真鍋 城士