全力で推したい鏡
――鏡よ鏡、世界で一番美しいのはだあれ?
『世界で一番美しいのは、お妃さまでございます』
――ほんとに?
『もちろんでございます。お妃さま以外に考えられません』
――ほんとのほんとに?
『えぇそれはそれは、大変にお美しゅうございますとも。もうまじメロメロです』
――ねぇ、それ主観入ってない?
『まぁほんというと、結果は白雪姫とかいう小娘でしたけど。白雪姫を推してる鏡も多いのは知ってますけどね。私はなんといってもお妃さま推しなんで。もうね、全力で推していく所存でございますよ。私がお妃さまを世界一にしてみせますから!』
――あらまあ、りんご食べる?
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