Quxのオンラインミーティングのやり方

こんにちは。実家に帰りたい気持ちを抑えて引きこもりをひたすらしているモハです。

さて、筆者は慶応SFCに通っているのですが、突然のオンライン授業準備で先生たちなどが奮闘しているようなのをTwitterで観測しました。私が参加しているメイカーグループが結成当時からずっとオンラインでミーティングをしてきたので、少しでも役に立つことがあればと思い、現状のやり方を記すことにします。
ここではサービスの紹介というよりは利用の仕方をまとめられればと思います。

たくさんの方法があると思いますが、大学の授業だけでなく、オンラインに切り替えるグループの方法論構築の参考になれば幸いです。


メイカーグループQux(読みはキュー)概要

2018年2月頃から趣味みたいな感じで活動しているメイカーグループです。
メンバーは3人でスタートして今は4人です。アナログシンセなどを回路から設計して作ったり同人イベントなどで販売したりしています。
ソフトウェア開発もしていますがハードウェア開発がメインです。

そんな私達ですが、結成当時からずっと定例オンライン会議+必要になったときだけ集まって作業という形態で活動をしてきました。それぞれ住んでいる場所が近くはなかったので毎週集まるのが大変だったからです。
去年からはさらに代表が留学を開始しましたが、時間を調整して毎週円滑に進められています(逆に顔を合わせる定例ミートをしたことはないです)。

私達が現在オンラインミーティングで主に使っているツールはWherebyScrapboxです。


ツール1 : ビデオ電話-Whereby

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電話ツールとしてはWherebyを利用しています。
現在オンラインミートサービスはたくさん出てるので要件に合わせて使えば良いと思うのですが、Whereby無課金版の仕様はざっくりこんな感じになっています。

4人まで入れるルームを作れる
時間制限なし
スクリーンシェアとチャットができる
ログインの必要はなくURLを踏めば参加できる

基本顔出しで話し、必要に応じてスクリーンシェアしながら進めています。顔出しの有無はTwitterを見る限り議論になっているようですが、顔出さないミーティングをしたことがないのでよくわかりません。毎週顔見て、元気そうですねとか髪伸びましたねとかそのくらいです。

ネット会議だとマイク付きイヤホンがほぼ必須になりますが、このくらいの少人数だと条件によってはなくてもなんとかなったりします。

ツール2 : 議事録-Scrapbox

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議事録としてScrapboxを使っています。
ScrapboxはSFCの研究会だか教授だかが作られたQuサービスなので周りに熱狂的なファンが多い気がするのですが、私達がこれを選んでいる理由はただ1つで日本語同時編集ができるからです。

議事録の作り方としては、

①ミーティングまでに話したいことをある程度まとめてくる(量が多い場合はDropbox Paper(後述)などにまとめてくる)。
②ミーティングを開始してから10分位で話したいことがある人が話したい内容を議事録に書き込んでいく。まとめてきたものがあればリンクを貼る。
③書き終わったら上から順番に話したい人が話し、補足情報などがあれば書き込んでいく

オンライン会議だと特に、話している人以外が手持ち無沙汰になる事が多いと思うので、他の人が話している間に調べたことなどもガンガン書き足していくようにしています。

(ツール3) : 資料ため場-Dropbox Paper

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このへん本当にどのサービスでもいいと思うのですが、うちは資料はDropbox Paperにまとめています。
Dropbox Paperはマークダウン記法が使えたりリンク貼ったときに展開がされやすかったりして、資料をきっちりまとめるには個人的にはScrapboxより使いやすいのですが、なにしろ何故か私達の環境では日本語共同編集ができないバグがずっと放置されているのでログとしてのリアルタイム同時編集としては見捨てざるを得なかったです…(2020/4/3現在)

その他ツール

ファイル共有はGoogle Drive、開発もののファイルはGithubと自前サーバー上でGit管理しています。
回路の設計ファイルなどGit管理すると、回路の設計者と基板デザインを複数人でできて楽しいです。


終わりに

以上、私達のオンライン会議方法を書いていきました。
会議の方式は団体それぞれなので使えるところ使えないところあると思いますが、一例として参考になればと思います。

もしよかったらついでにQuxのシンセなども見ていってください…



余談 : メイカームーブメントの潮流に対してなにかできるだろうか

注 : 上はQuxのやってることの紹介でしたがここは私個人の思いです。

春休みが伸びて暇なのもありメイカームーブメントについて扱った本を読んでいて、インターネットのおかげで素人でも学べるようになったとか、少量で生産できるようになったとか、ソフトウェアからオープンソースブームが流入した感じっぽいけどハードウェアはもともとものがすべてだから蓋開けてみればオープン(文章がバカっぽい)みたいなのとか色々面白いのですが、世の中の状況が状況なのでメイカームーブメントもドカンと変わらざるを得ないんだろうなというのを肌で感じています。
Maker Mediaが倒産してメイカーの持続可能性が話題になったあと、日本では明和電機さんのラジオスーパーやMicro Maker Faireなどすこし風向きが変わったのだろうなと思いましたが、パソコン上のものではなく現物で勝負するハードウェアの性質上やはり現物に触れる必要があって、それがかなわずNT京都などのメイカーイベントが取りやめになったりしている。
私は一応今年で卒業なので、去年主催したSFC Creative Weekの精神を引き継いで今年度もやるかもうすこしメイカーイベントに寄った感じにして主催するかみたいなことを考えていたのですが、仮に秋とかまでに事態が収束したとしても、人が集まるみたいなことの意義や、現物を見ることの意義を考えないといけないなあ〜。
全部仮想世界でいいじゃんとか、物流に頼ればいいじゃんとか、これから強化された3Dプリンタで複製でいいじゃんとか、ひょっと出るアイデアより強い一歩なり布石なりを、考えて実行するのが近々の目標になりました。

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