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「よう」「よう」と手を振り合う風景~まちのレセプション・ようよう~/micro development inc.

この音、この風、この空気。全部全部、このまま持って帰れたら良いのに。
ここでの時間はゆっくり流れていて、でもあっという間に帰りの電車の時間になってしまった。この旅で出会えた稲取で暮らす人たちに「またくるね」って、手を振った。


稲取を旅して~旅人Aの手記~

伊豆稲取。
どこか懐かしさを感じる港町。
「おもてなし日本一」に輝いた旅館もある温泉街だ。
年間70万人の観光客が訪れるという稲取には、地元の暮らしも色濃く残る。


例えば、参拝や祭礼の場として根付く神社。
稲取の習わし「雛のつるし飾り」の会場になることも。


路地を入れば小学生の通学路。


近くの家から漂ってくる焼き魚の匂い。


おっちゃんの散歩道。


心地良い風が吹く細道は、ただ歩くだけでも楽しい。

突然現れた階段を上ったり、


ごろんと寝転がる猫ちゃんたちと日向ぼっこをしたり。


ふらっと立ち寄ったカフェでは、地元のみなさんとのおしゃべりに混ぜてもらった。


赤ちゃんをみんなでかわいがったりもした。


稲取で暮らす人たちは、ちょっと陽気で照れ屋で元気な感じかも。

良い意味で壁がなくて、はじめましての人でも、まるで親戚みたいに接してくれる。
子どもが帰ってきた時の親御さんみたいに、たくさんおもてなししてくれる。

地元住民と観光客との距離が近いまち。


稲取では、ある人が「よう✋」と声をかけると、それに応えてまた別の人が「よう✋」とあいさつを返すらしい。地元で暮らす人同士はもちろん、地元住民と観光客との間でもそうして手を振り合うみたいだ。

稲取の人と時間を過ごすにつれて、特別な「おもてなし」が普段の「あいさつ」に変わっていく。

そんな風に手を振り合う人が多いまちって、魅力的なまちだと思う。



稲取に生まれた「まちのレセプション」

伊豆稲取駅に、新しいお店が生まれました。
名前は、「まちのレセプション・ようよう」。

「まちのレセプション・ようよう」ロゴ

伊豆稲取駅はこのまちに訪れる人たちを最初に迎え入れる大事な玄関口。旅館で例えるなら「受付=レセプション」です。この場所は、温泉街・稲取の素晴らしいおもてなしをまち全体に広げ、提供していくための拠点になります。地元住民も観光客も一緒に「よう✋」「よう✋」と手を振り合う風景をつくっていこう、という想いを込めて名付けました。


拠点紹介

この「まちのレセプション・ようよう」には、4つの機能があります。ここからは、どんな場所なのか、どんな風に使えるのか、拠点についてお伝えしていきます。

「まちのレセプション・ようよう」外観

かつて観光案内所と売店があったスペースを改修し、ホワイト・ナチュラルな内装に仕上げた店内では、色々な人がそれぞれの過ごし方で自由にご利用いただけます。利用方法はきっちりと決まっているわけではないですが、こんな風に使ってもらえたら嬉しいな、という利用方法の例を4つご紹介。

地元住民のみなさんにとっても、観光客のみなさんにとっても憩いの場になるようデザイン


①観光案内所

駅に欠かせない観光案内所。伊豆稲取駅に到着した観光客のみなさんをお出迎えします。分からないことやおすすめの場所は、地元をよく知るスタッフにお尋ねください。

「まちのレセプション・ようよう」カウンターにて、気軽にお尋ねください!


②セレクトショップ(物販)

この度、稲取の深い魅力をよく知る方々をローカルキュレーターに任命させていただきました。「ようよう」に併設するお土産物屋さんでは、ローカルキュレーターのみなさんが厳選した東伊豆の商品を手に取っていただけます。

温泉街にちなんだ桶型のディスプレイもこだわりポイントのひとつ!
金目鯛をはじめ、おいしい干物もたくさん!
地元の深い魅力を知るローカルキュレーターのおすすめ商品POPも!


③ラウンジ(カフェ)

電車の待ち時間を座って過ごせるラウンジスペースを設けました。コーヒーやお茶、手作りのベーグルや肉チャーハンおにぎり等を楽しみながら、電車が来るのをゆっくり待つ。都会では味わえない、まるで0.7倍速で世界が進むような(※詳しくは、note「東伊豆トライアルステイ」をチェック!)、ゆっくり流れる時間をお過ごしください。

Wi-Fi・電源を完備しているので、ワークスペースとしてもご利用いただけます。

ラウンジとしてご利用いただけるスペースには大きなテーブルを設置
カフェで提供している伊豆ドライフルーツティー(写真左)と月替わりベーグル(写真右)


④ポップアップ(チャレンジショップ)

東伊豆町内外のお店が出店できるポップアップスペースをご用意しています。都市とローカルを横断して事業を行う弊社だからこそ生み出せる、新たな化学変化をお楽しみください。

ポップアップ企画第一弾「タラソ水」(2024年4月27日~5月11日実施)


「よう」「よう」と手を振り合えるまちへ

伊豆稲取駅リニューアルプロジェクトの構想は、2022年11月に始まり、2023年12月29日から2024年1月31日にかけてクラウドファンディングを実施しました。同年2月16日のプレオープンを経て、4月26日、ついにグランドオープン。24時間営業やオリジナルグッズの販売、手荷物の預かりサービス等の展開を開始しました。

モニターも募集!詳しくは「あとがき」に記載のリンクからプレスリリースをご覧ください

構想開始以来、様々な面での調整でお世話になった東伊豆町のみなさん、2023年12月から始まった施工でお世話になった業者のみなさん、総勢184名の方々に合計2,031,000円のご支援をいただいて目標を達成できたクラウドファンディングでご支援いただいたみなさん、開業記念商品の開発等で応援していただいたみなさん。ここでは挙げきれないほどたくさんのみなさんとの繋がりがあったからこそ、この度、無事グランドオープンを迎えることができました。


地元住民と観光客との距離が近いまち・稲取。
このまちでは時間がゆっくり流れる一方で、気がついたらあっという間に帰りの電車の時間になっている。

ちょっと陽気で照れ屋で元気な人たちと出会いに来てほしい。
どこか懐かしい音、風、空気を全部楽しみに来てほしい。
この記事を読んでくれたあなたと、「よう✋」「よう✋」って手を振り合えたら嬉しいです。

「まちのレセプション・ようよう」運営メンバー

あとがき

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。「まちのレセプション・ようよう」には興味を持っていただけましたか?「行ってみたいな」と思ってくださった方は、ぜひお越しください!

関連リンクを下記にまとめたので、こちらもチェックしていただけると幸いです。


「伊豆稲取駅リニューアルプロジェクト」クラウドファンディング

プロジェクトの背景やコンセプト等を詳しくまとめています。プロジェクトに興味を持ってくださった方はこちらもご覧ください。


「まちのレセプション・ようよう」Instagram

最新情報や現地の様子は、Instagramにて更新中です。こちらもお楽しみいただけると幸いです。

※画像からInstagramにアクセスできます


「まちのレセプション・ようよう」グランドオープンプレスリリース

グランドオープンに伴い、プレスリリースを配信しています。こちらもご覧ください。


「東伊豆トライアルステイ」note

文中で紹介した「東伊豆トライアルステイ」のnote記事はこちらからでもお読みいただけます。


photo:田中 亨憲(SOW)、松橋 樹(東伊豆町地域おこし協力隊)
text & edit:花崎 寛太(micro development inc.)



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