早渕仁美「まるごしの旅。(1日目)」
こんにちは、吉田町を旅する早渕仁美です。
普段は、人の中にあるものや、自分の生活の中でその辺りにある何かしらの痕跡を手がかりに作品を作っています。
そして東京でギャラリーを運営していて、アーティストや訪れる人々とともに、空間を作っています。
実は昨年もMAWの旅人として参加させていただき、東伊豆の稲取を旅しました。とても良い旅になって、これは他の場所ではどんな旅になるのか?と思い、今年も参加させていただきました。
今回の旅は、吉田町。
実は焼津や藤枝の近くの町、ということ以外全く何もこの町のことを知らずに旅に出ました。
午後、東京からバスに乗って御殿場方面へ。
この路線は初めて乗ったけど、御殿場から名古屋方面にずーっと海岸の地形に沿ってバス停が点在してるんですよね。
少しずつ、バスから乗客が降りていきます。
残りの乗客とともに、静かに揺れながら進むバス。私は東名吉田で降りる。
ポツンとあるバス停。本格的に自分の足だけで進んでいくことになります。
カメラの露出とは裏腹に、バスの渋滞もあって辺りはもう真っ暗に。
車のヘッドライトが手がかりになるくらいに、暮れたローカルな道を歩く。
虫の声、誰かの家の前、みずたまり。
実は吉田町は車社会だそうで、今回どうやって町を巡ろうか悩みました。
東京からレンタカーで行こうか、
静岡でレンタカーを借りようか、
どこか近くで自転車を借りようか、
配送レンタルの折りたたみチャリがあるらしい、
折りたたみチャリを買ってしまおうか?
考えた結果、とにかく行ってみる。ということで、
歩きやすい靴を選びました。笑
思案:レンタカー → 自転車 → 靴
原始的な結論へ。笑
知らない町を知らないまま、自分で進んでみる。
そもそもMAWは、「目的」がない旅なので、
その時々に現れる自分のかすかな目的を手がかりにしてみようと思います。
ホストの小山城夜市の方々には
交通の知恵もいただいたので、工夫しながら。
明日はホストのみなさん、旅人の方、地域の方々にお会いできる日。
とても楽しみです。
丸腰の旅。
丁寧に旅したいと思います。
よろしくお願いします。