裾野市東地区おやじの会「日常の関係づくり」
体験の場の提供に主眼を置いた活動から、日常の関係づくりを主眼に置いた活動へと転換し、毎月のお泊り会である「何にもしない合宿」をスタートさせたのが2012年9月。
そこから基本的に月一での開催を積み重ね、今月が第88回目。
夕食も入浴も済ませた状態で寝袋だけ持って集まり、遊んで寝て遊んで帰るだけ。参加者は毎回100人を超えるが、企画がなく準備も必要ないため毎月開催していても負担がない。
裾野市東地区という限られたエリアから集まる参加者のため、月一の開催とはいえその関係は月一では終わらない。通勤や通学のタイミングが重なりあいさつを交わしたり、スーパーやドラッグストアなどで顔を合わせたりすることもしばしば。
合宿経験者がそのまま中学生期、高校生期とつながり続け、何人かは大人になっても関わり続けている。
東地区おやじの会への参加だけではなく、地元消防団(東分団)への入団者も続出している。
つながりの力が入団者を生み出すことを体感した消防東分団では、団員が指導者を務める多種目スポーツ教室(消防団クラブ)を4年前から始めている。
競技の指導というよりは、つながり作りを主とした活動で活動区分は勧誘。4年目にして既に将来の入団申込書を書いた小中学生は10人を超える。
滞在期間中には「何にもしない合宿」や「消防団クラブ」の開催も予定されている。
今回、旅人たちにはそんな日常の関係づくりを積み重ね続けた「地域」を体感していただく。