三本木歓「滞在レポート(まとめ)」

2023/10/13 - 2023/10/19 の期間、静岡県湖西市の新居に滞在しました。
ホストである新居まちネットの馬淵さん、山口さん、寺田さん、そして小松楼のみなさま、この度はお世話になりました。新居のことを様々な角度から教えて頂きありがとうございました。近いうちにまたお会いしましょう(今回一緒にMAWに参加した宮本さんと牛嶋さんもね、)。

6泊7日の内、前半の3泊は民宿「あら磯」に、後半の3泊は民宿「浪花」にお世話になりました(後半の3日は「あら磯」の女将さんが家族の結婚式のために沖縄に行くとのことで、近くの「浪花」を紹介して頂いた次第です)。
近所の方から自転車を借りて下さったり、おいしいミカンの差し入れやお土産の新居名物あと引せんべい等、ありがとうございました。

さて、滞在から約2週間が経ったところで、新居でのことを自分なりに少し振り返ってみたいと思います。
まずは初日、JR新居町駅に着いて「あら磯」からの送迎車を待っているとき、古くなった観光案内所の看板に『春の花 夏の海 秋の祭り 冬の味覚 水と緑と光がふれあう町 南浜名湖「あらい」』の言葉を偶然見つけたことが、今回の旅のはじまりであり、さらには旅全体を貫くひとつのキーとなりました。
というのも、今回MAWに応募するにあたり、とても魅力的に見えたのが湖西市新居だったわけですが、それはあくまで地図上で上空からみたその地理的な興味からくるものでした。新居が面する水辺は弁天島と呼ばれる埋立地と幾本かの橋によって区切られた、地図上は浜名湖から独立したひとつの水空間のようで、同時に今切れと呼ばれる切口によって海が侵入してきている、いわば湖(浜名湖)と海の間にある不思議な水空間に見えたのでした。
ただし実際のところは、橋の下では水が繋がっているわけだから、行ってみないとこの水空間の認識も定かではないな、と思い現地に訪れたところ、先程の「南浜名湖」という言葉を偶然目にし、この場所での歩き方にある種の方向性(確信?)を得た、ということになります。新居まちネットの寺田さんに尋ねると、やはり地元の人の間では「南浜名湖」という独自の領域が認識されているとのことで、今回新居を拠点にし、この南浜名湖を中心に周回していくことの自分なりの根拠を見つけられた気がしました。

このようにして、私の新居での滞在がスタートしていったわけですが、日々の出来事(主にぐるぐると歩き回った記録)は、スケッチとメモという形式でアップロードしていきました。A4サイズの紙と画板を持ちながら、(基本的には)その都度立ち止まってはスケッチとメモをしていく、全日程で天気もよく、風の強い日もありましたが、なんとか各エリアを周りきれたかなぁと思います。スケッチをしているとたまに声をかけてくれる人もいたりして、そこからまた学びがありました。写真を撮ってその場所から離れるのとは違い、一定時間そこで身体的に留まりスケッチやメモをした経験は、これまでとはまた違った記憶の体験を味わせてくれました。

「南浜名湖見聞録(新居を拠点に)」全40枚



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