久木田茜「装飾文様を巡る旅(2日目)」
龍山滞在2日目。
朝はホストの長谷山さんが迎えにきて、
恊働センターの方にご挨拶。
午前中は、白倉峡という観光スポット散策。
午後は和田さんという方がいくつか珍しい装飾物を持っているというので見せていただくことと、現在では使われていない民俗資料館という施設を見せていただくことに。
ここでホストと別れて、私は一人、秋葉神社(春野地区になっちゃいますけど)に散歩。
午後は、自分の装飾や個人的な興味である古い道具などを中心にリサーチができた。
白倉峡は紅葉の名所だとか。
確かに豊かな自然の中にある遊歩道が、美しい川の踊り場へ向かわせる。
人が全くいないの、秘密の場所のようなところが魅力的だ。
私はあまり見る機会がないが、茶の花というのを初めてみた。
この付近は段々畑で、茶の生産も行っていたというが、今ではあまり管理せずにこのように育てっぱなしのお茶の木がいくつか見られる。
こういった状況はお茶の産地、静岡ならではなのか。
あまり人工的に管理されていない、
白倉峡という秘境と呼べるような場所で
それらの花は混沌としたなかで、微笑むように咲いている。
午後は、地元住民の和田さん宅。
私がめずらしい装飾物がないかと事前に調査をお願いしたら、
「こんなものを持っている」と名乗り出てくれたのが和田さんだ。
和田さんの先祖が持っていた江戸時代からの筆箱?などをはじめ
さまざまなな骨董コレクションを見せていただいた。
特に切手のコレクターだという和田さんは、
明治初期からの絵ふうとうを大量に所持しており
その封筒にある模様に魅せられた。
装飾や絵封筒の模様は綺麗だが、
それらは所詮、装飾であるために、用途のために上から文字が書かれてしまい
存在としてささやかなもの、目立たないものになる。
午後は、民族資料館へ。
現在使われていないものの、農具や消防団、昔ながらの日常道具など様々なものが展示されていた。
昨日の白山の家紋?につづき、
龍山に見られる家紋は多いのかな?
もし地域との関連があるならリサーチしてみたいと思う。
最後にひっそりと秋葉神社へ(笑)
これは春野地区になるが、
秋葉神社に向かう人たちの旅籠屋として
和田さんのお家は江戸時代から栄えていたそうな。
要は秋葉神社はこの地区にとって
とても大きな神様の存在
のような位置付けを感じる
とりあえず、社寺仏閣好きなので行ってみることに
秋葉神社のエンブレムは楓マークだ。
この楓マークがいくつも町に点在している。
秋の葉?紅葉?赤い?火の神様だから?紅葉?
いずれにしても、なんか可愛い。
そんなこんなで夕方に。
龍山の歴史的なものを通して装飾的なものに意識を向けて過ごした1日であった。
お茶などよく見られる植物についても興味深いものがある。
引き続き色々な自然との関わりの中で、何かできたらいいなという期待を持ってリサーチを続けたい。