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MAW2023ホスト/龍山未来創造プロジェクト「成果物を求めないなか、アウトプット欲に甘える」

こんにちは。
ホスト/龍山未来創造プロジェクト/長谷山です。

2023/10/18(水)から1週間

・山田洋平さん(舞踊家)
・久木田茜さん(美術家)
・中島響さん(ドキュメンタリー映像作家)

お三方を受け入れさせていただきました。


今回のMAWが私にとっては3回目となるため、

「この地域の、この人を紹介しよう」
「とりあえずこの場所は案内しよう」

等々慣れてきたところがありました。

祭を翌週に控えた 白山神社 の会場整備等もお手伝いしていただいた。
60代が若手と呼ばれる龍山町においては、旅人のお三方はウルトラ労働力
(事前にアーティストお三方や祭り実行委員会には説明し、承諾済み)。


旅人のみなさんと、滞在の半分近くは一緒に過ごさせていただきました。滞在中の様子を見る、と概ねこの滞在に満足していただけたようでよかったです。特にトラブル等もなく無事終わり、ホッとしております。

初日の親睦会、3日目の地域住民を交えた交流会、最終日のお疲れ様会を通し、
かなり仲良しになれた(と長谷山は思っている)。


しかしながら個人的に少し考えたことがあったため、末筆ながら赤裸々に。


前回前々回のMAWと違う点は、我々がアートイベント「龍山、ぽちゃん」を企画中であり、旅人のお三方にも、なにかしらのかたちで参画していただくことが決まっていたことです。こちらは事前にアーティストさんひとりひとりと我々で打合せをし、参画に合意の上で滞在していただいています。

廃校を舞台にしたアートイベントを企画中。


ですので滞在中も

「この人はどんな作品を生み出してくれるんだろう」
「もしかしてこちらが想定している展示スペースではおさまらないかも」

なんて感じで、

作品をどういったかたちで龍山に還元してくださるのか

と常に頭の片隅に、そういう想いを抱えながらでした。


しかしながらこのMAW事業、
成果物を求めないんですよね。

アーツカウンシルしずおかでは、アーティスト等のクリエイティブ人材※1と地域住民が出会うきっかけをつくり、将来的に新たなプロジェクトが創出されるなど地域コミュニティの未来づくりに寄与するとともに、県内各地でクリエイティブ人材が地域の人々と交流することを通じ、自身の表現活動へのインスピレーションを得ていただくことなどを目的に、2021年度より「マイクロ・アート・ワーケーション(MAW)※2」事業を実施しています。

アーツカウンシルしずおかHP

成果物を求めないけど、なんかしらお互いいい感じに発展したらいいよね!

的な解釈なのですが。


1回目のMAWでは4人のアーティストの方が訪れくださり、

常葉大学造形学部の教授およびゼミ生のみなさんと、アートイベントを共同でおこなう運びとなりました。そのイベントでは、楽器制作の長谷部さんに龍山の桧でつくったギター(こちらは町の文化展にも)を、ダンサーの市川さんにはMAW中に撮ったインパクトのある写真の展示および動画の上映もしていただきました。

そして舞踊家/振付家/映像作家の吉﨑裕哉さんはMAWのあと自腹で龍山町へ再びお越しに。映像作品「響」を町の文化展と上記のアートイベントにて上映。
映像作品【響 -HIBIKI-】吉﨑裕哉 Yuya Yoshizaki× 天竜四季の森音楽団 TenryuFourSeasonsSymphony - YouTube

そのうえ我々龍山未来創造プロジェクトの構成員が代表を務める音楽団と、この夏に天竜壬生ホールにて舞台まで開催してしまいました。。


同様に2回目のMAWでは3人のアーティストが滞在し、画家のさとうなつみさんは
「龍山昔話2.0-新たな作画とデジタル化」という事業を一緒にする運びとなり、龍山町の民話や昔話を後世に残す取り組みを、現在進行形で一緒におこなっております。


なんか、、、成果物ができてきてしまっているんです。ありがたいことに。


もちろんお互いの相性だったり、アーティストのみなさんの人柄等によるものであるのですが、

こちらとしては、「今回のMAWは、なににつながるかな!」とワクワクしちゃうんですよね。

山田さんのnoteまとめには、
「ここの企画は芸術文化による地域振興成功の確率を上げる試み」と書いてあった。


そして今回のMAWアーティストお三方にもアートイベントへの参画の意思を示していただいていて。


でも滞在中の成果物は求めないし、滞在中にはそんな余裕もないので、

後日各々でなにかしらの作品制作や再び龍山町を訪れていただくしかないんです(実際ドキュメンタリー作家の中島響さんは翌週龍山町に再び滞在し、白山神社の祭典を楽しまれた)。


「アーティストにはアウトプット欲があるから、その地域に訪れたら絶対にその地域になにかを残したいはず。表現したいはず。」という言葉を信じてやっているわけですが、

でもそれって、改めて時間もかかるし、お金もかかるし、労力もかかるし。


アーティストだって食っていかねばならないのだから、収入を得なければならない。

一応アートイベントというアウトプットの場を用意させていただくので、もしよかったら!的なスタンスではあるはずなのですが。どちらかというとお願いする立場だと思ってしまっているので、謝礼等も本来発生するはずだよなぁ。

アウトプット欲に甘えてしまっているように感じています。


だらだらと書いてしまいましたが、ざっくり言うと

・成果物を求めないMAWに、いつのまにか成果物を求めていた
・それによってアーティストの行動や気づきに制限がかかってしまっていたら申し訳ない。。。
・滞在後の成果物制作には別途コストがかかるが、それはアーティストの「アウトプット欲」にのっかって、すべてアーティスト負担であることにモヤモヤ

って感じです。自分はアーティストでもないし、アート界隈に属したこともないため、長々と頓珍漢なことを書いていたらすみません。

・・・最初から最後までMAW後の私の心情でした。。。



こんだけ私がうじうじ書いているのも、滞在1週間がとっても楽しかったからです。その反動。今回のMAWアーティストはみなさんお酒が大好きで、私も大学生ぶりくらいにたくさんいただきました!



以上で。


12/1(金)~3(日)お時間ある方、よろしければアートイベント「龍山、ぽちゃん」にお越しください~!

MAWアーティスト作品のほかにもいろいろ企画してます。


龍山未来創造プロジェクト/長谷山







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