國吉咲貴「パン(6日目)」
こんばんは。
國吉咲貴と申します。
普段は演劇をつくっています。
旅人になって6日目になりました。
まだ実感はありません。
旅人を終えた頃に、「ああ、私は旅人だったのだ」と気づくのかもしれませんし、「ああ、別段旅人でもなかった」と振り返るのかもしれません。
11/9(木)6日目
昨日は夜に、ゴテンバミーティングが開催されました。
色んな人がマウント劇場に集まってお喋りするもので、たぶん私がムカデと同じくらい苦手なものです。
交流の場に行くと、人はしゃべりたいのか、しゃべられたいのかを考えます。
「話を聞かせて」という割には話を聞いてほしい人がいたり、
「この人の話を聞いていれば時間がやり過ごせるかな」と思ったらめちゃくちゃ質問や思想を聞いてくる人だったりします。
そしてそういうときに私は、自分も相手も傷つかない言葉を探して、その場にあった言葉を発します。
そういうふわふわした相手とのやりとりの時間、私の心はどこにあるのだろうと考えます。
人は会話をしているときに本当に会話をしているのか。
会話ってなんなのか。
この話なら私が相手じゃなくてもいいのではないか、とか。
そういうことを考えてしまう自分が嫌ですが、もしそういうことを考えて悩んでいる方がいたら、私のような人間もいるので安心してほしいです。
昨日はそんな感じで、自分がどういう立ち位置で参加したらわからぬまま、喋ったり喋られたりして過ごし、
でもそのあともなんか喋ったり喋られたりしていたら深夜2時になってしいました。おばけの時間です。
急いで寝ました。
朝起きると、沼津にある循環ワークスというところに連れていってもらいました。
色んなことを思って、心がザワザワして、そのあと何も考えられなくなって、とにかく充実した時間で大変によい体験だったのですが、その良さを言葉にしようとすると10分の1も伝わらない気がしたので今日まとめるのはやめます。
「通電します。」
通電するんですって。
通電するって、すごく素敵だなと思いました。
スーパーでポケモンパンを見ました。
ポケモンパンのなんたる安心感。
自分がどこにいるかわからなくなったときでも、ポケモンパンは変わらずポケモンパンでいてくれるし、ポケモンシールを一枚つけてくれる。
ポケモンパンのような人間になりたいものです。
6日目ということは、最後の旅人の夜でございます
旅も明日までです。
明日には東京へ帰ります。
嬉しいです。
ホームシックも限界です。
つづく
國吉咲貴のSNS @kuniyoshisaki