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鈴木ユキオ 「出会って話してたくさん頷いた6日目」

宿坊の夜はとても快適で、朝もすっきりと目が覚めました。

毎月1日はおそうじの会というのがあるそうです。朝7時30分からお経を読み、その後にお掃除をするということなので、参加してみようと思いました。始まるまで時間があるので少し散策。檀家さんでしょうか、朝早くから掃き掃除をしている方がいます。こうやって誰に言われるでもなく、毎日掃除をしているのでしょう。

チラシもシンプルでとても素敵です

時間になったので本堂に行くと、すでに何人かが集まっていました。一緒に本堂に上がると、椅子が並べられています。畳に座るものとばかり思っていたので、驚きました。

確かにお年寄りにとって椅子の方が足にも優しいですね。若い人だって正座より椅子の方が馴染んでいるし、長く座っていられるでしょう。昨日の夜のカフェといい、大慶寺さんはとても柔軟な住職さんのようで、いろんな所に今の時代にあったやり方を試しているようです。

お経が始まります。お経が書かれている本を手にもち、参加者と共に一緒に唱えてみます。お堂も広く、心地よい住職さんの声が響きます。

その後、お焼香をさせていただきました。ここから、それぞれができる時間で、お掃除に入ります。私もお墓の掃き掃除と、草取りなどをしました。30分ほど掃除をして鐘が鳴り「そろそろ終わりにしましょう、お茶がありますのでどうぞ」という感じで、カフェに向かいます。そこで参加者の方たちとお茶を飲みながら雑談。

すっきりとした気分でいただくお茶は格別でした

普段、あまりこういうことに参加するタイプでは無いのですが、ここにいると自然に参加し、自然に会話できる雰囲気があります。とても不思議。私も「1週間ほど藤枝市に滞在して、色々と経験したり、人と会ったりしています」と自己紹介して、仲間に入れてもらいました。お茶をいただき、思いおもいの時間で帰って行きます。この距離感がとても心地よかったです。ご住職の人柄が、このお寺の雰囲気をつくっているのだなと感じました。

この後は、1週間の報告会の場を亜弓さんが用意してくださいました。これから公園になる予定の場所なのですが、ここをいろいろなことができるような場所にしたいそうです。そして私たちが1番目の利用者でした。

藤枝名物の美味しいものたちをお供に話に花が咲きます

祭りが近いということもあり、いろんな場所で屋台が引きまわされています。

こういう光景を見れたのもこの時期に滞在してよかったことの一つです

地域で様々な活動をしている方達に集まっていただき、自分たちの感想なども述べ、藤枝の名物を食べながらの楽しい意見交換会でした。

みなさんいろんな角度から地元を盛り上げる活動をされていて、それぞれが程よい距離で繋がっている感じが伝わってきます。日差しがジリジリと攻めてきましたがいろんな話題でいろんな方の話を聞くことができました。

青空の下、みんなでいろんな経験や思考をシェアする、心地よい時間でした

藤枝市は人口も増えていて、とてもポテンシャルがある街で、面白い人、面白いことが起こっている真っ最中な気がします。今後、この街がどのように発展していくのか、私自身もとても楽しみです。

最後の日の夜は、亜弓さん、白子ノ劇場で劇団ユニークポイントを率いる山田裕幸さんと、劇団のメンバー、街歩きなど街に詳しい増田さんにきていただき、ご飯を食べながらお話ししました。

「藤枝ノ演劇祭」2023年は3月に実施されたとのこと。
「メンドクサイを楽しもう。」というコピーにも惹かれ、私もぜひ参加したいと思いました。

みなさん、東京などでも活動されていたりしながら、藤枝市に集まってきている方も多く、その辺の経緯やこの土地の魅力を聞きながら、今後の活動のことを聞けたりと、お得な夜でした。山田さんやメンバーの方から創作についてや、作品のできていく過程なども聞くことができ、私もとても共感する部分もあり、よい刺激を受けました。
楽しい時間はあっというまで、今度は演劇祭などがある時に訪れることができたらいいなと思っています。
みなと再会を願いながらの6日目、最後の夜でした。


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