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鈴木ユキオ「土地や文化が、人に馴染んでいる心地よさに触れた5日目」

朝の時間は白藤の滝へ。市内から近く、自然があるところに行きたいなと思い、こちらに向かいました。細い道をどんどん山の中に進みます。市内から16分というだけあって近いのですが、結構山の中に入っていく感覚。そして「最近誰も来て無いんだろうな」という感じで、いわゆる観光地の雰囲気はゼロです。

緑の中を進んでいくと看板が。

歩いてすぐの所に、それほど大きくはないですが、滝がありました。もう少し奥に進めば大きな部分があったのかもしれませんが、登るのは難しそうです。写真では上手く撮れていないですが、その場所にいると、なかなか趣があります。

眺めていると心地よく、なんとも言えない滝ならではの魅力があります

そしてお昼はとんがりぼうでお茶のおむすびと、お茶とレモンのドリンクをいただきました。

正式名称は、旧藤枝製茶貿易商館。気軽に藤枝茶に触れ合える場所です。

公園の周りをぐるっと散策。素敵なカフェがたくさんあり、皆が集まるのもよくわかります。3年前くらいまでは何もなかったということなので、街づくりに関わる人たちが少しずつ、皆が心地よく居れる場所作りをしているのが、上手く機能しているのを感じます。

たまたま、テラスでご飯を食べていた小さな子供を連れている家族の会話が聞こえてきました。母親が「藤枝なら私住んでもいいな」と。そしてそれに応える形で、父親が「あっ、そうなの。じゃあ藤枝に家たてて住む?」なんとも素敵な会話が聞こえてきます。

とても住みやすいと聞いていましたが、実際歩いてみて確かに居心地のいい街だな感じます。気取って無いけどおしゃれなカフェや素敵なお店もたくさんある、都市部へのアクセスもいい。自然もある。子供を育てる環境としてもいい感じです。
地元の人たちに混じって公園のベンチで本を読んだりして過ごしました。

心地よい空間で、心も体もゆったりとしてきます。

今日の夜は大慶寺の宿坊に泊まる予定なので、用宗(もちむね)みなと温泉に行ってきました。露天風呂から港を眺められて、お湯も優しくのんびり。晩御飯もここで済ませます。

旅先でいろんなお風呂に入るのも楽しみの一つです。

そして夕方になり、大慶寺へ。今日は「名月カフェ」なるものを催しているとのことなので、まずはカフェへ。

大慶寺。
「久遠の松」と呼ばれる境内の松は「日本の名松100選」と静岡県の天然記念物にも指定されています。

前回きた時もセルフのカフェになっていて、本なども置いてあり誰でも利用できるフリースペースになっているのですが、今日は座敷に上がり、その奥がカフェになっていました。お寺でこんな催しをしているなんて素敵です。庭がライトアップされていてのんびりと過ごすだけなのですが、それがなんともいい感じ。

お寺ならではの空間と時間の流れに身を委ねます。

お客さんもたくさんきています。子供連れ、一人で、お友達と、それぞれ静かに思いおもいに過ごしてよい時間でした。

この後、ホスト・フジエダカラーの亜弓さんが踊りの稽古があるというので、少し覗かせてもらいました。10月6日ー8日と藤枝大祭という大きなお祭りがあり、どの町もその練習をしているようです。残念ながら、祭りの当日は見ることができないので、稽古だけでも見させてもらいました。

どんどん集まってくる踊り手たち。

女性の踊り手たちが子供から大人までみんなで踊る様は壮観です。そして、思った以上にたくさんの踊り手がいました。これだけの人が集まるというのは、若い人が住んでいるということでもあり、山間部では若い人の担い手がおらず、お祭りを維持することが大変な地域が多いのですが、藤枝の街中は(もちろん場所にもよるのかもしれませんが)関わっている人が多い印象です。

この辺りからも藤枝が住みやすい地域なんだと思わせてくれます。

動きに意味があるようで、男性が入っている所はペアになって踊るので、何をしているかがよくわかります。その他の大部分は、女性だけで踊るので、女性の群舞という感じ。基本は女性が踊るもののようです。小さな頃から当たり前のように踊っているので、みなさん気負いもなく当たり前のように踊るのが、地域芸能の良さですね。楽しそう。

今度はお寺で「ソロ宿坊」

少し見学して大慶寺の宿坊へ。とても雰囲気があり、静かなので落ち着いて寝ることができました。宿坊で寝るなんてあまり自分ではやらないことなので、この機会に泊まることができてよい経験でした。

明日は朝にお経を読んで、お掃除をするそうなので参加してみようと思います。

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