山中カメラ「牧之原しずなみ音頭(まとめ)」
牧之原を発ってはや2週間が経とうとしています。
この間にも岡山に行ったり、徳島に行ったり沢山の場所を巡ってきました。
全国で盆踊りを作っている仕事柄、日本中に大好きな土地が沢山あります。仕事でなくても遊びに行きたいし、全国の天気予報がテレビでやっていると「あそこは明日雨だなあ」とか、「あそこのあの祭がもうすぐだなあ」とか無意識のうちにたくさんの場所に思いを馳せています。
静岡県牧之原市。つい2週間前までは全くといっていいほど関心のない場所でした。
もともと旅好きなので、テレビや雑誌で仕入れた全国の行ってみたい場所や、食べ物屋さんなど、GoogleMapに印をつけているのですが、静岡市以西から愛知県豊橋市まで何の印も無く、どんな場所なのか全く想像がつきませんでした。
また、受け入れていただく0584プロジェクトの尾﨑さん、旅人のbableさん、モモカさんも、この歳になると大抵は共通の知り合いが何人かいるものですが、ほぼ異業種というか業界の違う方たちで、それはそれはとても新鮮な出会いでした。
マイクロ・アート・ワーケーション2023の初日。初顔合わせの前に目に飛び込んできた静波海岸の美しさは今でも忘れることが出来ません。
駿河湾と太平洋を望む水平線と、秋の陽光も相まって、無数のサーファーが波を待っている様子は軽いカルチャーショックでした。
美しい海沿いの風景だけでなく、期間中にホストの尾﨑さんに案内していただいた大井川を遡る山間の風景もとても美しく、前回のマイクロ・アート・ワーケーション2021では(今回が2回目)富士山に執着していましたが、富士山だけではない静岡の魅力に沢山触れさせていただき、体感することが出来ました。
また、美しいだけではない震災後の不安や地域の問題点などを地域住民のみなさんから沢山お聞きする機会があり、牧之原への理解がより深まりました。
今回は何より旅人のお二人はもとより、今回とても良くしていただいたホストの尾﨑さん、そのご家族がとても素敵でした。
また尾﨑さんにたくさんの地域の方(犬も)を紹介していただき、とても魅力的な方々にお会い出来たこともとても大きな収穫でした。
2週間前まで何の関心も無かった牧之原がまた来たい、地域の皆さんに会いたいとても愛おしい土地になりました。
現代音頭作曲家として、今後この土地の魅力を盆踊りにして世界に発信することが(使命なのではと言っては大げさですが、、)出来れば幸せだなと思いながら、ずっとThe Beach Boysの「Surf's Up」を聴き続けています。
牧之原、静波に思いを馳せながら、
コロナ禍を経て、私にも牧之原にも良い波が来ていることを信じて。