韓成南「自己紹介｜コンクリートと緑、暴風の音（1日目）」
旅人の韓成南（はんそんなん）と申します。神戸生まれ、埼玉在住の在日コリアンです。
映像作家として国内外で映像作品やインスタレーションを発表しながら、3つの団体（IAFT／IAPK／AICOT）でフェスティバルや現代アートの企画を行っています。
韓成南インスタグラム https://www.instagram.com/sungnamhan_jonart.net_
Interdisciplinary Art Festival Tokyo（IAFT） http://i-a-f-t.net/
Interdisciplinary Art Project Kobe（IAPK） https://www.facebook.com/IAPKiapk
Art in Country of Tokyo（AICOT）
https://www.instagram.com/artincountryoftokyo
2022年には、「海の中の美術館」を立ち上げました。
海の中の美術館は、日本で初めての海中美術館であり、海外では初となるコンテンポラリー・アートを展示することを意図として作られました。
2022年8月～11月、岩手県大船渡市にある三陸沿岸の海中で初展示を行いました。
Japan Undersea Art Museum（JUAM） http://i-a-f-t.net/juam_project/
コロナ禍の頃から、海の中で働く人を撮影し、海の中の社会を考えながらドキュメンタリー的、実験的な映像作品を作っています。
ではでは、旅人日記、はじまりはじまり。
特急「踊り子」に乗り、終点の下田駅に着く。下田は去年、河津桜を見に行った時に立ち寄ったので記憶にあって懐かしい感じがする。
バスに乗ってきた方が防護服と防護マスクでフル装備をしていた。私も制作でマスクをしたことがあったなと思い出す。現実がSF映画みたいになり、旅ならではの異化体験に浸る。旅先では、出くわすもの全て新鮮で、意味を持たせるものだ。
下流の宿で荷物を置く。ブーゲンビリアが素敵で宿泊客として気分が盛り上がる。
初日早々ダイビングをする予定だったが、海況が良くなさそうということで数日前に中止の連絡が来ていた。
それを忘れて石廊崎岬めぐりに来てしまった。
石廊崎オーシャンパークに行く前にめかぶ茶と岩のりラーメンで一息。
歩き始めたら蛇を踏みそうになる。あまり野生の蛇を見ないのでちょっかいをかけたかったが、少々の観察程度に留める。目がかわいい。
海の青の色が違う景色。色の分断を眺めながら、無意識にロケハンしていることに気がつく。
石廊崎、到着。
AICOTでお世話になった神津島と式根島。
東京都なのに伊豆諸島とされるのはなぜだろう。
領海的な話で伊豆諸島が東京都になったのだろうか。
石室神社では、じっとしている神主さんが印象的だった。長文の石室神社にまつわる記録も全て熟読する。
廃墟マニアにはたまらないスポット。こちらも無意識的ロケハン行為。こういう場は、歩かないとわからない。
とにかく風が強かった。車道を歩くので、車やバイクの音を注意して聞いていたけど、風の音と混じって聞きづらい。耳は風、目はコンクリと緑。ユウスゲ公園まで歩き、終バス時間に間に合うように早々に戻る。5km以上歩いた。
宿泊先をどこにしようか迷っていたら、南伊豆町伊勢海老まつり 特別割引キャンペーンというのを見つけ、サイトに行くとすでに配布終了。下唇を噛みながら、たまたま電話した先が、八千代館さん。ほぼリピーターのみ、宿泊を受けるつもりはなかった日とのことだったが、泊まらせていただけることになった。ご家族が伊勢海老漁もされており、夕食に伊勢海老を出していただける上にリーズナブル×オーシャンビュー。結果的に超運が良かった。本当は伊勢海老漁も見たかったが、強風のため船は出ず。私も最近海と関わっているため、こういうことに慣れてしまった（涙。
1日目にして、南伊豆町のグルメを制覇した気分になった。あわびのバター焼きも美味しかった♡
2023年10月21日（南伊豆町1日目）
© 2023 Sung Nam HAN
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