1月18日(水)共異体
昨日は野口さんが東京に行ったが、この日は瀧瀬が仕事で朝から翌夜まで東京に滞在しすれ違い。おそらく午後には富士に帰ってきたのだろう。
インスタで見る限り、白坂さんとともに吉原祇園祭の昔の写真や動画を見たり、祇園祭に参加する25町の配置関係を描いて過ごしているようだった。ちなみに野口さんが寝泊まりしている場所は、6月中旬の祭本番までの1ヶ月間ほど「天間町」の太鼓の練習場所になる。
昨年のMAW滞在前のオリエンzoomを行った時、野口さんは蛸みこしのキーワードとして「共異体」という言葉を用いていた。蛸の8本足にはそれぞれ独立した知性がある、という話から着想を得たふにゃふにゃの蛸みこしは、人間個人と社会の関係を体現したような存在だ。異なりながら共にある。
このようすがまさに吉原祇園祭そのものだという話をしたのだが、野口さんは今のところ祭りというより吉原の街あるいは富士市のバラバラ性、富士山、かぐや姫伝説に興味があるようす。6月までタイムトリップすることはできないので、せめてインターネットの情報や写真、動画、それだけでは分からない街の人々のリアルな話に触れることはできないだろうか。少なくとも私は、祇園祭を掘ると蛸みこしに繋がる核心があるような気がしてる。
(YCCC瀧瀬 記)