西本春佳「南伊豆から滋賀に帰る(7日目)」
10時のチェックアウトの時間に合わせて宿を出る。チェックアウトの時間までホストのイッテツさんと少し話す。アナグマを捕まえた犬の名前が「ピース」だった件について。私が泊まっていた部屋の本について。
南伊豆から滋賀までは大体5~6時間ほど掛かるので(電車の乗り継ぎ時間にかなり左右される)、今日はほとんど移動に時間を費やす事となる。
バスに乗って下賀茂を出発すると、今まで宿泊していたローカルローカルのスタッフさんが手を振ってお見送りをしてくれた。
熱海に向かう為に向かった伊豆急下田駅で昼ご飯を調達する。伊豆らしく、魚のお寿司。
本当は伊豆の踊子号に乗りたかったのだが、諸々の時間が合わず在来線で熱海まで向かう。行きの踊り子号では、1時間少々で到着した経路も2時間ほど掛かって、熱海に到着した。続々と熱海行きの電車に乗り込む観光客に人の多さを感じる。
ようやく熱海に到着したと思ったら、時刻は12時過ぎ。あまりにもお腹が減りすぎて、伊豆急下田駅で購入した炙りさんまの棒寿司を熱海駅のホームで食べてしまう。新幹線を待つ間の時間だった。でも、めっちゃ美味しかった。
普段は京都から新幹線に乗っていることもあって、新幹線なんていくらでも通っていると思っていた。実際、のぞみは15分に1本あるのだが、こだまは30分に1本だ。
こだまやひかりしか止まらない熱海の駅では新幹線を逃してしまえば、次の列車まで30分ほど待つことになる。新幹線の駅でもこんなことがあるのか…と驚いたが、逆に私の知っていた世界が狭かっただけなのかもしれない。
新幹線もこだまから三島でひかりに乗り継ぐ。そしてようやく京都に到着する。
新幹線を降りた時はホッとしたり、嬉しかったりで「うおおおおおお」と叫んでしまった。自分でもこんなにホッとした気持ちになったことに驚いた。やはり少しばかりは緊張していたのだろうか?
滋賀に戻ると、見慣れていた琵琶湖も見えた。南伊豆の雄大な海とは打って変わってこじんまりした様子だが、これもこれで良い。
家に到着すると、真っ先にウーパールーパーが出迎えてくれた。
ただいま。