本原令子 「 龍山に来た (1日目) 」
10月19日(水)曇り
自宅のある静岡市清水区を11時に出発し、浜松市天竜区龍山町へ向かった。はじめてのマイクロアートワーケーション。私は旅人として、ホストの龍山未来創造プロジェクトのメンバーに案内してもらいながら、10月25日まで滞在する。12時半に到着し、宿泊先で龍山未来創造プロジェクトのメンバー、鈴木のぞみさんと、鈴木千陽さんと落ち合う。もうひとりの旅人、鈴木雄大さんはすでに茨城から到着していた。
千陽さんの車で「サロン」へ行き、もうひとりのメンバー長谷山大騎さんと合流。天竜川のすぐ脇に立つ集会所には、平均年齢80歳くらいの方が12名ほど集っていた。音楽家の雄大さんは、持参した木製の縦笛を吹いて自己紹介。私は、この町で暮らす人と一緒にご飯を作って食べながら、おしゃべりをしたいと話した。
月に一度のサロン。みんなで大きなトランプ(普通サイズの3倍くらい)でババ抜きと7並べをやりながら、何人かに2つの質問をした。
①龍山で好きなところ
②今までで一番美味しかった物
【集会所の向かいにある永源寺の元住職・松本さん(77歳)】
①雨上がりに対岸を見ると、竜頭山に雲が流れていくところ
②小学校の時、秋葉ダムの設計屋さんたちがお寺に泊まっていた。その人たちが東京へ連れて行ってくれたときに食べた、フランス料理。*はじめてナイフフォークで食事をした。
【片桐すみさん】
①お茶畑に朝日が当たって、霧がたつところ
②自分で作った野菜とパン
【安枝さん】
①生まれた佐久間の景色
②自分じゃなくて、息子たちが好きだった鹿肉や猪肉
*誰が金持ちとかじゃなくて、みんな貧しくて、おんなじレベルの暮らしだった。鹿や猪を罠にかけて獲ると、みんなで分けた。冷蔵庫もなかったから。
トランプしたり、話したりしてる間、ずっと横に天竜川が見えてた。
滞在中の天気予報を見ると、晴れが続く。雨上がりの霧を見たい。
話を聞いていたリトル・ブーツ
**今日は「私は親がいなかったから、」と話す方が二人いた。