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東弘一郎「ジオパーク堪能(5日目)」
今日は朝早く起きて宇佐美海水浴場で日の出を見た。今日は数日前から計画していた、ジオパーク堪能の日。
ジオパークは伊東市だけではなく、伊豆半島全体の大地の産んだ貴重な景観を保全、発信のためまとめたものだ。伊東市でいくつかのジオサイトを見て、伊豆半島の成り立ちや他では見られない地域の景観に非常に興味を持った。インターネットなどの資料で調べたところ、伊豆半島にはもっと面白い地形が潜んでいる。限られた時間の中で興味を持ったジオサイトを含めた地域資源を一気見しようと計画。
1. 恵比寿島
塩がひいていれば千畳敷という平坦な岩盤の風景が見られるはずだったがタイミング悪く満潮。遊歩道自体が海の中にあって千畳敷は見られず。
2. 大日本帝国 海軍 特攻基地跡 (下田市柿崎31付近)
第二次世界大戦中に造られた特攻艇用の基地跡を発見。道路沿いに大きく不自然な穴が空いているのですぐにわかった。入ってみると相当大きい。現在は駐車場や倉庫として使われている模様だ。
3. 犬走島
ペリーがながめた島として有名な犬走島。結界を防ぐためにコンクリートで大幅な修繕が行われたことでジオサイトから外れてしまった。釣り人たくさん。近くの港からは利島や新島、神津島に行く旅客船、海上保安庁の船などが停泊していた。
4.龍宮窟
伊豆と本州が衝突した時にできた歪みで洞窟のような地形ができあがっています。神秘的な空間です。観覧料ということだとは思いますが、駐車場代として五百円必要でした。ハートっぽく見えるゾーンもありました。
昼ごはんは下田の「とんかつ一(はじめ)」で食べました。ふらっと入りました隠れた名店でした。
店に入るや否や「旦那、初めて来たのかい?そしたらうちのミックスフライ定食食べてってよ」とメニューを見る暇もなく半ば強引に注文。10分くらいで出てきたのは凄まじいボリュームのプレート!写真のプレートに加えて味噌汁とカレーライスがつきます。
さらにこのお店のすごいところは、キャベツ・パスタ・味噌汁・カレーライスが問答無用で追加されること。「あれ、少なくなってじゃん、足しておくよ」と断る間も無く無限に増える。
「若いんだからいっぱい食べてください」と止まらないサービス。最終的にはご飯大盛り一杯、キャベツ3山、パスタ2山、味噌汁1杯、が追加されてしまった。胃が痛い。
5. 大日本帝国 海軍 人間魚雷壕跡(手石港付近)
食事を終えて南伊豆へ向かう途中で海の崖に再び大穴を発見。インターネットで調べてみると人間魚雷回天の基地となっていたらしい。ジオサイトの穴や洞窟に紛れてこのような戦争遺跡が残されているのも伊豆半島の特徴だと感じた。
6. 石廊崎灯台(伊豆最南端の地)
伊豆半島最南端の地。石廊崎灯台というのがある。最南端なので、もちろん海は水平線しか見えない。青一色の世界。
7. (おまけ) 野生の石切場
車を走らせていたら道路沿いに突然見つけた石切場跡地。看板もないし名称もなさそう。結構大掛かりな掘削が行われていたことがわかる。生活感があり、日も炊いていたようなので、現在ではホームレスが住んでいるみたい。
8.トガイ浜 中木
いたる所に落石注意看板のある大きな岩山。柱状節理の群。下から柱状節理を見上げる機会はなかなかないので感動。脆そうな砂岩だったのでちょっと怖い。周辺の海ではエイや金目鯛の死骸があったり、魚がジャンプして捕食していたりした。綺麗な海で素潜り量をしている人もいた。
9.入間千畳敷
入間港から40分くらいでたどり着ける絶景の地。急な山道と崖をトレッキング?もはや登山?しないと辿り着けない。最初の恵比寿島で見られなかった千畳敷をやっとみることができた。フラットな岩盤が面白い。
他の地域でもたくさん見たように、この場所でも石切が行われていた痕跡があった。
10. (おまけ)道路でくつろぐニホンザル
夜は昨日訪問した富戸小学校近くの、富戸温泉に入った。熱い濃い塩水の温泉。たくさん移動した身体に効きそう。
総じて、伊豆半島全体のジオをたくさん見学することができて本当に勉強になった。現在滞在している伊東市は伊豆半島の中ではかなり栄えている地域であり、観光地とジオサイトのバランスも絶妙である。全体をざっと俯瞰したことで、よりこの地域に興味が湧いたように思う。