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清水玲「下賀茂の湯煙(1日目)」

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まだまだ先だと思っていたのに気づけばもう出発当日。パッキングをすませて踊り子号に飛び乗る。

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下田で東海バスに乗り継ぎ、昼過ぎに下賀茂に到着。バスを降りれば滞在先の「ローカル×ローカル」はすぐそこだった。チェックイン時間よりもずいぶん早く着いたので、荷物を預けて街を散策。

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最初に訪ねたのは「下賀茂熱帯植物園」。温泉熱を利用した複数棟の温室に配置されたハイビスカスやベニヒモノキ、マンゴー、ハナアナナス、モンステラやアンスリウムなどの熱帯植物を縫うように巡る。

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驚くことに入園料が無料。なんだか申し訳ない気分になってカフェでマンゴージュースを注文。

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その後、下賀茂地域を流れる青野川沿いを歩き、川沿いにある町営の温泉「銀の湯会館」でひとやすみ。併設された食堂で遅めの昼食。

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チェックインの時間までまだ少し時間があったので散策を続ける。銀の湯会館のすぐ近くにある「さとう温泉メロン」に立ち寄る。

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下賀茂温泉の高熱を活用した温室で糖度の高い(糖度14)メロンを年間を通じて安定して栽培しているとのこと。

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街のあちこちで湯煙が立ち上る。高台の斜面からあがる湯煙が気になり、近くに行ってみると「温泉神社」があった。

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数十メートルの斜面を登ると小さな祠。神社の案内板は風化してほとんど読めない状態だったが気になるたたずまいだった。

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ちょうどいい時間になったので「ローカル×ローカル」に戻り、チェックイン。今回のMAWのホストでもあるイッテツさん、同時期に滞在する西本さんと対面。


夜は歓迎会もかねた食事の場を作ってくださり、宿からすぐ近くの飲食店「海老しか勝たん」。厚木で飲食店を経営されていた店主が約2年前に南伊豆に移住。さすがに料理もおいしい。移住までの話、移住してからの話、ローカルな話、ローカルの話。地中から噴き出す温泉の話。

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この街のあちこちで地面から湧き上がる湯煙のように、今回の滞在がきっかけで今まで気付くことができなかった内面的な何かが、ふわふわと言葉になっていくような、そんな期待と可能性を感じることができた滞在1日目だった。