戸井田雄「静寂のまちを徘徊する(1日目)
稲取の荒武さんと藤田さんに、お昼からまちをご案内いただき、滞在する旅人とみ夕食を一緒にした後、少しだけ夜の稲取を歩いてみた。
まだ22時なのに驚くほど静かなまちを歩きながら、ふと良い時間だなと思った。
稲取の海辺の明かりは優しく、そこに少しだけ不思議な景色が見えたりする。
明日は夜明け前に、この道の先まで歩こうと思っている。
明日のやりたいことは朝の7時には終わりそうで、そこから先の予定のない1日が本当に楽しみで、気づいたら熱海で旅人を迎え、地域を語る立場になった自分が、何も知らない地で旅人になった時、
何を感じて何を求めるのか、稲取のまちと自分の変化を観察出来る時間に感謝しつつ、1日目の滞在が終わった。