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嘉春佳「続けること、続いていくこと(3日目)」
できるだけ農薬や化学肥料を使わない農業を行う方々のお話を伺いました。
台風が近づき突然雨が降ったり止んだりする不思議な天候の中、霧に包まれた山の景色が幻想的でした。
ラウンドするように剪定された茶畑。枯れて落ちた葉や枝は、地面に吸収され、土の養分となって畑の作物に作用していくそう。茶畑も収穫できるように育てるまでに長い時間がかかり、前の方から引き継がれたものだそう。
自然の生き物の力も借りながら進められている田圃。知識や経験を次の世代に伝える人がいて、それを受け止めてさらに挑戦しつつ守っていく人がいて・・・。
作物の自然のサイクルも、人から人へと伝えられていく時間も、長い時間をかけて循環するように続いていくのだなあと感じます。
そしてそれは、続けていくからこそ続いていくものなのだと思います。
森町で暮らしながら、教室などで教えつつ、陶芸を続けている方のお話を伺いました。
作品の、優しい線で掘られた建物模様のマグカップでお茶をいただきました。
インスタレーションのような数や大きさのある作品を続けていくことの難しさ(保管場所やエネルギー)や、ライフステージとともに変化していく制作のスタイルなど、共感する部分も多くあり、あっという間に時間が経っていました。
少しずつ変わる部分もあれば、以前作ったものから繋がっている部分もあり、生活の中に作ることを持ち続けることについて勇気が出るような時間でした。
floresta fabricaさんのガラス工房へ。
見ている間にどんどん形が変わり、やり直しが効かない素材を一瞬で判断して形づくっていく流れは、自分の制作方法とは全く違うスピード感や工程で、貴重な見学でした。
陶芸の窯元から、ガラス工房として独立された背景も伺い、素材は違いながらも、つくることが繋がっているのだと感じました。
なんだか夕方から夜まで雨が止んだのでもりの湯に行きました。ジャグジー!
最後に今日のゆる絵です。