空き家買取専科「旅人が教えてくれたこと。」受入まで
マイクロアートワーケーションが終わって、2週間ほど経つ。
振り返ってみると、いろいろな気づきがあったように思う。
その中でも一番大きな気づきは、
「旅人を受け入れることで、受け入れる私たちが自分たちの地域を再発見する旅ができる。」
ということだ。
振り返りの日誌として、ホストに名乗りをあげたときから振り返ってみようと思う。
ことの発端
まず、我々は静岡市に拠点を置く不動産会社である。
「なぜ、不動産会社がマイクロアートワーケーションに?」
と、思われる方も多いかもしれない。
実は、趣旨を理解しないでい応募した。(アーツカウンシルさんゴメンなさい。)
多拠点居住者用の貸家をつくろうと動いているときに、その貸家の試験的運用に旅人にとまってもらおうと思ったのがこの企画に参加したきっかけだった。
しかし、その実、ワーケーション期間が思っていたより早くなり物件は全然完成していないし、泊めることが主目的かと思いきや、アート的な切り口で旅人を場所や人の紹介する必要があるらしい。
「・・・うん。ヤバイ。」
採択決まって、企画の内容を知ってから青くなったのを覚えている。
どうしよう、、、と思っている中でも日にちは進む、オリエンテーションの日程を設定し、アーツカウンシルからは「旅人と企画に関して自由に話してください。」と割とフリーダムなオファーを受ける。(ホストに全幅の信頼を寄せる主宰、すげーな。)
ヒヤヒヤしながらも、なまじファシリテーションに長けてしまった私は、旅人から「こんなことを感じたい、あんな人に会いたい、こんなならいい。」とたくさんの気持ち聞かせてもらった。
それが一層、自分を追い詰めた。「期待に応えることができるのだろうか、、、。」
ありのままでいい
「マズイな、マズイな。どうしよう。」そんな心境の中、旅人に紹介できそうなアート人材を探さないと、と知り合いに聞いてみたり、自分の交友関係でいい人いないかと探ってみりした。でも、なんだかしっくりこない。
そんな中で、今回、地域紹介でも意見交換会でもお世話になったシズオカオーケストラの井上泉さんに、泣きついた。(泉さん、こんな企画のホストになったんだけど、相談に乗って〜。)※彼女は静岡のまちづくり活動を牽引する一人、筆者の黒田は8年前くらいからの付き合いで、一緒に活動してきた経緯もある人物。
経緯を話し、どんな企画にしたらいいか、どんな人を紹介したらいいか、そんなことを色々話をした。
「ありのままでいいんじゃない? 黒田くんがホストやるなら等身大の自分の持っているものを自信をもって紹介すれば。」
こんな言葉で一気に吹っ切れることができた。
自分がやるなら、自分にしかできないマイクロアートワーケーションがあるはず。
知らない偉人よりも、頑張っている友人を紹介すればいい。
そんなふうに思うことができ、2日目のツアーを組みたてることができたことを思い出す。
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まず、受け入れまでに気づいたことの大きなことは上記のようなことであった、まちは人でできている、だからこそ自分にしかできない旅の案内の仕方がある。これは大きな気づきだったと思う。
受け入れ後編に続く。