していいシティ安藤智博「出くわした風景たち(7日目)」
最終日。気持ちの良い日差しと共に目を覚ますと同時に、作品を展示しているデッキスペースへと向かう。
この日、制作に活用した大量の瓶を持ち帰らなければならない。手早くコンパクトにプチプチの包装にまとめつつ、丁寧に仕分ける。全てを袋に入れ終わったところで、想像したよりも多くの数の瓶詰めがされていたことに気づく。残りの空き瓶が全くない。まちの人々も積極的に参加してくれ、瓶詰めをしてくれた証拠だ。
今日で滞在も終わり。開いたカメラのフォルダに残った写真と共に、自分を受け入れてくれたこの場所を振り返りたい。
出くわした風景たち
まずは活動の拠点ともなったマルイチビルの屋上から見下ろした景色。いい色合い。これからの一週間に不安と楽しみが同居したドキドキした気持ちだったことを覚えている。
すぐに散策に出て、まずは地域をインストールすることを試みた。縦横無尽に商店街付近を歩き回りながら、様々なところで普段の生活の息遣いが垣間見える。
小さくスポットをハックして何かをする試みがちらほらと見られる。どんな方がいつもどんなタイミングに来て、この光景を維持しているのだろう。
決して綺麗で整頓された場所ばかりではないけれど、その風合いこそがまちの雰囲気を形作っている。また色々回ってみると美味しいお店を沢山見つけることができた。滞在中はずっとお腹いっぱいで幸せだった(食べ過ぎ)。
また、他の地域では出会えないような独特な世界観を醸し出す空間も、心なしか多かったような気がする。それはこの場所が初めて滞在するところだから、だけではないその場の特有の魅力によるものだったと思う。
その光景に出くわすと一瞬怯んでしまうような、もしくはハテナが浮かんでしまうような、面白い場所が多く感じた。一方そのおかげで一週間の滞在はずっと楽しみながら、まちあるきをすることができた。そして、生活の中で少しずつ使い慣らしながら、心地よく場との接点を探ることができた。
最後のまとめ記事では、地域に滞在しながら制作をして感じたことや意義をまとめて振り返っていきたい。
最新情報
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