戸塚愛美「旅人と風景」(滞在5日目)
加和太建設は静岡県三島市の建築会社だ。
埼玉から移住してきたという、社員であるHさんに「面白い建物がある」と、ご案内いただく。拠点から徒歩30秒。
いろいろあって(?)なんとこの建物、1階から2階への階段がない。階段がないので、となりのビルから柵をまたいで、侵入する。
廃墟のような趣。
専門分野として、さまざまな物件を数多く見てきたというHさん。はじめてこのユニークな古い建物を見たとき、『人々の生活ってこんなに見えない、隠されてしまうものなんだなと思った』という。さらに、『細部にこだわりがあって、この柱とか、こんな風にしないでしょ、普通。』とも。
先日の関根愛さんのパフォーマンスにも通ずることかもしれないが、見えないものを可視化する、芸術の役割についてまた考えを巡らせる。
もう一件、見せていただく。屋上からは、富士山が。
イチをつくるまで。夢想する。おしまい。
※今回のnoteは終わるのが早いですね、と感想をいただいた。まあ、それなりに理由がある。(三島の全貌、いまだにつかめないが、またくるね。)