山中カメラ「さよなら富士山」(7日目)
憧れの富士山とも今日でお別れ。
晴れているのに富士山は全く姿を見せてくれなかった。
荷物をまとめてホテルをチェックアウトし、この日は山梨県甲府市に用事があったので、富士山に最後の別れを告げようと3日目に訪れた山梨との県境付近の朝霧高原に向かった。
この7日間、ひたすら富士山のことを考え、沢山の人に富士山のことを教えて頂いた。
気の遠くなるような長い歴史と、豊かな恵み、人々が畏れ敬う富士山。以前より多くのことを知り、私は富士山の事を益々好きになった。
しかし富士山は姿を見せてくれない。
朝霧高原のベストポジションからカメラを構えてみるが、白い雲、あるいは霧に隠れたままだった。
流石に諦めて山梨県の県境のカーブから何気なく後ろを振り返ると、、
山梨県に入る寸前のカーブを曲がると急に雲が晴れて、美しい姿を見せてくれた。
つげ義春の名作「長八の宿」のラストシーンが思い出されてジーンとした。
その後甲府で用事を済ませ、数時間後、東名高速に乗る直前に何気なく甲府盆地を撮影したら、、
2013年に甲府から見えた富士山だった。
「また来なさいよ」と見送ってくれた気がした。
「しずおか富士山音頭」作れる日が来ると良いな〜。
「まとめ」に続く。