松本真結子「からっぽの身、ひとつ」(1日目)
伊豆稲取に向かう踊り子号にゆられて、
突然、視界がひらけた。
海、一目見ればもう、
わたしは、からっぽの身、ひとつ。
「何かモノにならなければ」
と、
自ら、何かしなければ何者にもなれないと、
いきがって、ぎゅうぎゅうに詰めてばかりのその日々に、
一旦、space keyを押す。
その小さな余白には、
いま、無限の大海原がひろがってる。
からっぽの身、ひとつになって、
今日から7日間、
感じるままに、ここから見える景色をもっと愛でてみようと思う。
今日の一品。
キンメダイのロゴ入りプリン。イルカじゃないよ。