カトウマキ「話さないものと話すもの」(4日目)
昨日、大井川港と小川港の雑草を描いたので、今日はもう一つの港、焼津港の雑草を描きに行く。今日も良い天気で、デッサン日和。有難い。焼津港に着くと、船着場で大きな船がクレーンを使って作業している。私も船着場あたりまで行ってみる。すると、陸と海の間に、雑草が生えてるではないか!詳しくいうと、船着場には船が陸側にぶつからないようなクッション(名前が分からない)が、陸側の上部についている。そのクッションの片隅に生えているのである、ビックリ!
クッションの場所。
たしかに、ここは強い植物は生えないし、そもそも種が落ちたらその場から植物たちは動けないので、受け入れるしかない。だけど、私からすると怖くて、こんなところで生活なんて出来ない。まぁ、まだ陸に種が落ちただけラッキーなのであろうか。
枯れ始めてるので、種類は分からず…。もしかしたら、ノハライトキビ?この種類は湿った環境を好むらしい。合っていれば、結構良い環境なのかな。
感覚や状況のメモ。
こうして、雑草を描きながら海を見つめてると、当たり前だけど、海って動いてるだな…と思う。それは、地球が動いているってことなのだろうと思うと、やはり地震が頭をよぎる。ここで雑草描いてる間に地震が起きたらどうすればいいのだろう。海が近いこの地域の人たちはどう感じているのだろうか。そして、その話を聞いちゃいけないってどこかで自分は思ってるな…と気付く。
描き終わり、また歩き出す。何となく瀬戸川方面へといく。東海道本線のガード下の道を通る。以前も一度通っていて、ここも雑草があることは分かっていたので、自然と足が向かった。ふと、ヒメジョオン の前で止まる。
このヒメジョオン は、上の花から枯れている。普通は下にある花から枯れるのが自然だと思うのだけど…。このヒメジョオン に何があったのかな?
そして、また立ち止まる。
種類は正確に分からなかったが、この枯れ始めてる雑草が美しくて見入ってしまう。っと、周りを眺めていて、気付きました!ここのガード下、雑草観察にはお勧めスポットです!理由としては、
・短い距離に雑草の種類がやたら多い。
・歩道と道路が区別されてるので、安全。
・ガード下という人工物に生えている雑草を楽しめる。(雑草の特徴を発揮している)
私としては、「雑草ロード」とつけてもいいんじゃないかと思いました。ただ、自転車は通るので、お気をつけてください。(焼津市中港という信号から、東海道本線をくぐるガード下です。)
さてさてもうすぐ、お昼。今日は旅人のメンバーと土肥さんからの案内でスープ屋Hygge(ヒュゲ)さんでランチをすることになっていた。店主の吉田さんとご挨拶し、まずはランチをいただく。有機野菜を使われてたり、肉や魚は使われていないので、身体に優しいご飯で、味も優しくて美味しくいただいた。
食事後、吉田さんのこれまでや今行っている活動、感じていることなどをお話しくださった。Hyggeとはデンマーク語で、「人と人とが出会って作る幸せな時間」「多様な人がほっとできる空間」「多様な人との出会いが生まれ、集い、つながれる場所」という意味があるそう。吉田さんのお話は、まさにこんな内容だったなと思う。
そして、私の中で二つ気になった内容がありました。
・焼津市の大きさがちょうどいい。(吉田さんより)
・例えば、やり方を分からない者同士が何かやるとする。そうすると、分からない者たちは自分事として捉えて、状況をよく見てよく調べたりして、作れるようになるとのこと。かえって、その内容に長けてる方や先生がいない方が良くて、メゾットも無い方が良い。(吉田さんと冬木さんの会話より)
あとは、吉田さんからデンマークの方達の人柄を聞いて、すごくデンマークに行ってみたくなった!私も体感してみたい。そして、冬木さんのこれまでの作品についても少しお話しを聞き、冬木さんの柔らかな視点と思いやりのある行為が、とても素敵だなと単純に思った。聞けて良かったな。
左から私、吉田さん。(撮影は冬木さん)
そして、冬木さんが行きたいという石津マートに寄る。石津マートは、昔近所にあったスーパーみたいで、なんだかホッとする。味はどうなのかな?初めて、かつおのへそも食べます!
では今日はこの辺で。おやすみなさーい!
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