見出し画像

堀 園実「左官職人の仕事場」(2日目その2)

今日は午後から松崎町役場の佐藤さんの案内で左官職人の中村一夫さんの仕事場へ。
昨日の雨とは一転、太陽が照り、菜の花と咲き始めた桜の川沿いを通って、さらに田んぼの細道を行き中村左官鏝絵倉庫へ到着。早速、目に入ったのは床から天井までぎっしりの鏝絵作品。圧巻!
奥の部屋から漆喰を練りながら中村さんがやってくる。年季の入った練り板の上の真っ白な漆喰は、厚みがある職人の手とその手に握られた小さなコテとでしっかりコシが出るまでよく練られていた。

素敵な笑顔の中村さんと。

漆喰の原料は、消石灰とスサと角又。
中でも角又という海藻がすごく気になった。乾燥しているのでお湯で煮立てた後濾してドロドロっとした成分を漆喰に混ぜるのだが、他の海藻ではダメなのらしい。角又でないと強度がでないそう。

↑角又

私は沖縄で仕入れた琉球漆喰を紹介。
中村さんも興味津々でうれしかった!持ってきた甲斐があった。

琉球漆喰は発酵していて匂うので密封タッパーで

中村さんは鏝絵制作では下絵をしないで直に漆喰を盛って作り上げてしまうのだそう!
モチーフも松崎の風景や生き物、植物、仏様と様々。頭の中から直接手に伝わってカタチになっていくのを想像して、すごくワクワクした。

たっくさんの鏝絵作品、奥には立体の漆喰作品もずらり

最後に松崎町で毎年行われている全国漆喰鏝絵コンクールに誘われ、久しぶりの漆喰作品の制作に私もじわじわとやる気が出てきた。

中村さんの仕事場の後は、近くの岩科学校へ。
全国で二番目に古い明治の学校。当日、地元の方たちが教育は大切だということでお金を出し合って建設費の一部を負担したようで、その意識の高さから早い時期から高等教育が行われていたことがわかる。

躍動感ある龍が見守る

このような明治の学校は全国にもいくつかあるが、内も外も漆喰で贅沢に装飾された建物は他にないのではないかと思う。

長八の作品でまとめられた、カラフルで楽しくなる教室
気持ちいいほどの青
卒業証書を頂く

その後は、昨日サクッと済ませた伊豆文邸をしっかり見学。
この建物を管理している地元の方たちが、季節ごとに飾りつけをしてビジターを楽しませてくれる。

今はお雛様♪
「私も対策しています」

そして未だ現役のラジオ。と、隣に最新家電の違和感感じずにはいられない年の差コラボ。

部屋をラジオで満たしてくれる伊豆文邸のDJ(右)

明日は清水さん、asamicroさんとモーニングでスタートです!

いいなと思ったら応援しよう!