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持塚三樹「互いがあって」(2日目)

2日目といっても今日からスタートした様なものの松崎町を知る旅。
中村るつさんと藤原佳奈さんと共に、松崎町観光協会さんに案内人をしていただきました。最初は、松崎町に来て目で見て触れてみたかった「フジバカマ」と「アサギマダラ」。少し褐色がかった薄ピンク色の花と、黒色と浅葱色の羽を持つ蝶に、とても気持ちが昂った。蝶はひとが近づいても逃げず、あたりをふわふわと舞っていた。最盛期には花の色ももっと鮮やかで、アサギマダラも10倍はいるとの事だった。写真を撮る撮るため、マスクを外した時あたりいっぱいに広がる香りに気付いた。とてもいい香りで調べてみたところ、フジバカマ生乾きの茎葉は桜餅の葉の香りするらしく、中国では古く芳香剤として利用されていたとのこと。

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室岩洞、棚田、雲見海水浴場、など様々な観光スポットを案内していただきながら、町のことを知ることができた。雲見海岸では今日は休館だったが、1977年に雲見港に迷い込んだセミクジラの骨格標本があるということ、時間を作って見に行きたい。

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棚田では松崎町名産品の桜の葉の塩漬けを収穫する、桜の木を初めて見た。
収穫をしやすい様に低く剪定された木から収穫された桜の葉は、全国の70パーセントをしめている。

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長八美術館では、物体に対して柔軟に寄り添う性質を見ることができた。

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そして、今日一番の出会いは石部の集落の中にある巨石でした。
この巨石は一緒に滞在をしている中村るつさんが、「大きな石を見たい」ということから観光協会の方が記憶にあった巨石を案内して頂いたもの。
この巨石の由来はたまたまそこにいた、地元の方より聞いたのですが、昔大きなこの石の上に火を灯し、灯台として使っていたということでした。元々石部という地名は「いしび村」それが時を経て「石部」になったということ。
同行して頂いた地元の方も話を聞いたことはあるがこれがそうとはと驚いた様子でした。

お互いを知らないアーティスト同士が出会い、それぞれが求めるものを何気なく話会い、地域をよく知っている方々がつなげ、またその地域を発見していく。
マイクロ・アート・ワーケーションが開催され、それによって導き出された地域の記憶と現在を、目の当たりにすることができた象徴的な出来事の一つだと感じました。

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夕方過ぎからは、交流会があり、会ってみたかった地域おこし協力隊の篠崎亜美さんとお会いすることができるできました。
彼女のことは、焼津の知人がたまたま知っていたアーティスト。
話してみて、こんな子がいたら地域は少しづつ変わりそうという感じを持ちました。

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もう一つとても大事な仕事、空いた時間を使って、現地の海の調査を藤原佳奈さんとして来ました。一本の糸のついた棒を持って、近くの漁港に。
約2時間かかって、この地域にはどんな魚種がいるのかを調べる大事な調査ができました。今回の釣果結果、いや調査結果は カサゴ×1匹 レンコダイ×1匹
味はどうだろう?お味噌汁にして味覚調査。
味覚調査員は参加アーティストとたまたま居合わせた山田さん、そして松崎町観光課の皆様と地域おこし協力隊と町の方。明日も行くことができたら調査をしようと思います。

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