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山中カメラ「すごいぞ富士山」(4日目)
朝起きたら富士山はぼんやりと霞んでいた。花粉や黄砂の影響かもしれない。
明日から天気が崩れるらしいので、今日は一日ひたすら「富士山に近づく」日にしようと、早朝、愛媛から持ってきた自転車を車に積んで標高900メートルの朝霧高原に向かった。
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朝霧高原の道の駅に車を止めてロードバイクで出発。
「フジイチ」と呼ばれる富士山を一周するサイクリングコースがあるのだが、今回はそのコースの半周、静岡側だけを走ってみることにした。
圧倒的な富士山の存在感を左肩に感じながらのサイクリングはサイコーで、今回マイクロアートワーケーションに参加出来て本当に良かったと思った。サイコー。
(しかし、予想はしていたがアップダウンが非常に激しく、いわゆる激坂続きでコース中程で引き返した貧脚サイクリストは私だ)
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激坂をゼーゼー言いながら富士講よろしく「六根清浄、六根清浄」と唱えながらダンシングで坂を登る。
登りながら今回の「富士山音頭」(あくまで架空)はどんな作りにしようか思いを巡らせる。
昨日の渡井さん、富田さんとの話から、
・盆踊りを踊ることで富士山を登った事に出来るような仕組みを作れないか?
・曲調はどのようにするか?どんどん転調して行くか?
・富士山→223、標高→3776、この辺の数字を上手く音楽に反映出来ないか?
・富士山の形をシンセサイザーのエンベローブに当てはめて音作りしたら面白いのではないか(長いアタックタイムとリリースタイム)?
などなど思いを巡らせる。
こんなことを考えるのも久しぶりだ。現代音頭作曲家の脳に戻りつつある。
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自転車を再び車に積み込み、さらに富士山に近づくため五合目付近(標高2000mくらい)まで富士スカイラインを車で登ってみることに。
富士宮口は閉鎖されていたが、あたりは霧が立ち込め、雪も残っており、気温が一気に下がった。
下界は初夏のような暑さだったが、世界が一変する。
非常に神秘的な雰囲気で、昔の人が神域だと考えた理由が解る気がした。
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気温が下がって寒くなり、自転車に乗るのも諦め早々に下山。疲れていたのでもうホテルに帰ろうかと思ったが、沼津から清水まで駿河湾沿岸を延々続くサイクリングロードがあると聞いて、ついでに走りに行って見た。疲れて全部は走れなかったが、海から富士山を見上げながらのサイクリングもこれまたサイコーで全身で富士山を感じることが出来た。
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深夜に地震発生。
疲労で泥のように眠る。