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持塚三樹「つくること」(3日目)

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制作することによって何かをかたちにする、今日はそんな松崎町の方々に出会った。まずは土屋先生。2日目に偶然出会い、モノ、地域や人のつながり、土地の記憶、新たな道等を自らの手で作り上げている方の話を聞いた。美術の教師なのに、こんなに色んなことをしている人は初めて会うかもしれない。活動についての話をまず聞かせて頂いたが、本当に地域を良くしたいと同時に自分も楽しんでいるんだなと素直に感じることができました。お話を聞いた後は、現在自然活動をしている、ホタルが生息できる場所に連れて行っていただいた。山中に入り土屋先生の作った道を通ると、木で作られたはしが見えてきた。この橋も作ったらしい。すごい。着いたホタルの生息地は、使わなくなった棚田を利用して作られている。
光、水、土、緑がどれも生き生きとしていた。

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その後、地域おこし協力隊の方が任期終了後移住して立ち上げた松崎工房に、先日偶然出会った山田さんを訪ねる。彼は川崎から週2回通って木工を学んでいるとの事。木でスツールを作ることがとても楽しいとの事。ジャンルは違っても作ることに対して、真っ直ぐな気持ちがとても伝わってきた。

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※右 靏見先生

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※真ん中ソプラノ歌手の曾根さんもご一緒に制作

午後からは、松崎町を代表する芸術家、入江長八さんの作品が見ることのできる「伊豆の長八美術館」の靏見先生に喰鏝絵制作体験の指導を受けながら作ってみる。漆喰は決して扱い易いものでは無くなかなか難しかったが、長八さんの作品制作について体験することが出来て、また長八さんの作品の見え方が変わって面白かった。

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そして、全ての今日の予定が終わったので、夜の松崎町を散策がてら夕飯を食べるお店を探してみた。街灯は少なめで、夜空を綺麗に見える街並みは程よい灯りを感じられて、気持ちよく散策ができました。歩いていて、地元の方が集ってそうな見つけたので入ってみることにした。「赤のれん」というラーメン屋さんでとってもいい感じ。中には高校生3人組と男性が2人。カウンターに座り注文をして待っていると、一人のお客さんが話しかけて来てくれた。「どこから来たの?」そんな言葉をかけられるということは、日々常連さんが来ているお店なんだなと気づく。
笑顔で話しかけてくれたので、話は膨らみ「マイクロ・アート・ワーケーション」の企画で滞在をしている事を話すと、とっても嬉しそうに松崎町も芸術の街になると良いと話しながら、皆さん独自の芸術の話に花が咲いた。
それぞれ、「カメちゃん」「ミムさん」「トヨちゃん」とあだ名で呼び合っていたので、僕は「ミキちゃん」ということになり僕の作品の話も聞いてもらうことができた。実は年配の男性の「トヨちゃん」は芸術家で、トックリに穴を自分で開けて盆栽を作ってギャラリーで展示をしているとの事。周りのみんなは知らなかったようで、根掘り葉掘りきいていた。約1時間半ほど楽しい会話の後で、「カメちゃん」が店に飾ってある絵はカメちゃんが描いた絵だと教えてくれた。

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※トヨちゃんの作品

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※カメちゃんの作品

僕は以前から、お店に飾ってある絵を見るのが大好きで、どんなお店に入る時も飾ってあるものを見る。
カメちゃんの作品は金屏風に水性絵の具で描いた力作はとっても良い絵。赤富士が好きとのこと。最後は「ミムさん」に夕飯代を奢っていただき、ありがたいかぎり。今度出会ったら僕が奢ると約束をしてお店を後にしました。偶然出会った、町の人と芸術の話で盛り上がるなんてすごく嬉しい一時でした。あと、「赤のれん」さんに「伊豆の長八美術館」でつくった喰鏝絵を飾っていただきました。
是非この店に立ち寄ったら探してみてくださいね。
カメちゃん、ミムさん、トヨちゃんありがとう。

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左から ミキちゃん(笑)・ミムさん・カメちゃん・トヨちゃん

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