ドキドキ!ホストクラブに行ってみた!その④
前回の記事はこちら。
◆2店舗目の「初回」!
続いて、友人が通っているホストクラブに足を運ぶ。
店の中は、さきほどの店舗とはまた雰囲気がちがう。
1店舗目はだいぶラグジュアリーな内装だったが、こちらは少しカジュアルめかもしれない。
箱自体も少し小さめである。
お店によって色々なんだな〜と感想を抱きながら入店。
席に着くと写真指名を聞かれた。
この店舗で知っている人はいなかったため、どうせなら!とNo.1の方を指名させていただいた。
この日、店内ではキャストの方のイベントがおこなわれていた。
(誕生日だったのか、昇格だったのか、わからない…)
こういったイベントの日は普通、初回は入れないことがほとんどらしいが、
友人が常連だったおかげで入ることができた。
しかしその分、初回のテーブルにまわってくるホストたちは圧倒的に少ない。
皆、イベントの主役のためにシャンパンコールをしたり、
他のお客さんのヘルプについたり、当然忙しいのだ。
席にずっといてくれたのは、友人が指名している方と、もう1人のホストの方のみ。
忙しない初回はついさっき経験したばかりだったから、個人的にはそれで充分満足だった。
イベントで飾り付けられた店内の様子も新鮮だったし、
初めて目の前でシャンパンコールというものを見ることもできたのだ!
着飾った主役とお客さまの周りに他のホストがぶわっと集まり、
マイクを持って威勢の良い声で盛り上げる。
コールが行われているときは、もはやわたしは隣の友人とすら会話ができなかった。
爆音すぎて相手の声が聞こえねえ…!
とても活気があってホストクラブっぽいなあ〜!とニコニコしながらその様子を見ていた。
代わるホストも特にテーブルに来ないまま、終了時刻が迫った頃
写真指名をしたホストがわたしたちのテーブルへ訪れた。
もはや指名した人が来るシステムを忘れており、
現れたときに「あっ!指名してたわそういえば!」と思い出したくらいだった。
「はじめまして、⚪︎⚪︎です」
…ん???
差し出された名刺を受け取りながら、わたしの中でバグが生じる。
目の前にいる指名したホスト、
写真で見たときから、髪・顔立ちや衣装…見た目がまあ派手で
わたしが想像していたキャラクターは思いっきりパリピ。
ウェイ!って感じだった。
ところが今この人が発したひとことが、あまりにもゆるい。
遅くなってごめんね、と続く話を聞きながら
「え、このひと、こんな優しいしゃべり方なん…?」
「めっちゃ物腰やわらか…」「まじ?柔和なんですけど…」
と、1人で軽いパニックを起こしていた。
時間も時間、終電も迫っていたので話したのは5分もなかったような気がする。
「電車間に合いそう?」
いざ間に合わなかったらビジホ泊まります〜と答えてスマホで調べ始めると
「ここらへんだと◯◯が安いかなー。でも、いっぱいあるよ、大丈夫」
などと教えてくれた。え、普通に感謝。
送りを選ぶ時間になり、友人の担当か、ヘルプについてくれた人か、
写真指名の最後の人か…まあ3択でしかなかったわけだが
前の店舗で迷ったのとは真逆、光のスピードで最後の人を選ぶ。
絶対この人!と心が訴えてくる…
LINEを交換した上でエレベーターまで送ってもらい、キラキラの笑顔を眺めながら退店。
2店舗目も、1店舗目とはまた違った充足感を得ることとなった。
そして、飛び乗った終電でわたしはぼんやりと思う。
「ちょっとさっきの人…よかったよな………?」
こうしてわたしの初めてのホストクラブ体験は終わる。
ときめきとともに、一抹の不安をおぼえながら。
次回はまとめです。
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