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旅に出るということ

旅とは何か。
旅の目的とは何か。
旅が生み出すものは何か。

様々な人が考える旅の話を聞く機会があった。
頭の良い研究者の人たちが考える「旅」はとても複雑で難解。
それでも言わんとしていることはわかる。
ただ、自分の言葉に置き換え、自分の中で意見を纏めることはまだできない。
咀嚼しまくるしかない、そんな日々。

旅って何だ。
起源を遡るとまず旅は「暮らす」ために始まった。
自分の定住地を探して、見つかったら領土を広げ、権威を見せつけるためにまた違う土地へ旅に出る。
住処に満足すると、人々は信仰や学びの旅へ。
自分を許すため、愛する人々の幸せを願うために旅に出る。
ある程度生活が豊かになると今度は楽しみを求めて。
旅の目的は時代が進むに連れて変化している。
そして人々に自由がもたらされた現代で旅はさらに多様化する。

物や情報で溢れすぎた世界。
不要不急なものが排除される世界。
肩書や立場ではなく、個が尊重される世界。

これらの世界で人々は旅に何を求めるのか。
旅の価値とは。

私たちは知りたがる。
知るには、五感で感じたり、人と言葉をぶつけあって得られたりする。
旅ってきっと出逢いの連続。
それに生活圏外の人と触れる機会。
知るの宝庫。
知ることで改めて自分自身を知ったり、外の世界が広がったりする。
モノには必ずルーツがある。
ルーツをつくるのも、語るのも、大切に想うのも人。
私たちは人だから人の目を通した物事しか知ることができない。
そして言葉はそれらを知る最強のツール。
事象に対して言葉が添えられたらもっと深く知ることができる。
雰囲気や感情、その場の空気感は本インターネットじゃ得られなくて、会って話すからこそわかること。
知らない世界を知ること、色んな人と出会うこと、そして話をすること。
旅での人との出逢いには無限の可能性が秘められている。
だから人って旅をするのかも。
旅を通じて自分自身をアップデートしていくために。
人を知って、自分を知って、自分に変化を起こして、暮らしに変化を起こす。
そんな価値が旅にはあるかもしれない。

旅のキーポイントは人。
出逢った人によって影響を受けるなら、出逢った人も魅力的であったら尚最高。
言葉に影響を受けるなら、「地元には何もないですよ」という人より「地元のこんなところが好きなんです」って熱く語ってくれる人に出逢えばその土地の、人のファンになっちゃうかもしれない。
人を通じて興味を持ったり、好きになったり。
好きで溢れる世界へ。
だからその土地の人人々がどんな言葉を発するのかも大切。
人が出入りすることでホスト側にも金銭以外のメリットが生まれたらもっと最高。
昔は旅人に知識や土産を貰うことがホストのメリットだった。
(衣食住を与え、旅人は実質タダで旅できてた。)
旅人がホストに与えられるもの。
ホストが旅人から貰って嬉しいもの。
そんなプライスレスで幸せを与え合う旅ができたら最高だ。
お互いが旅っていいよねって思えたら。

旅って奥深い。

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