古き良きに出逢いに行く
電車に揺られて2時間。
目の前に広がるのは真っ白に広がる海と空。
靄が立ち込めているのか海と空の境界線が曖昧で、淡い水色と柔らかな白、そこに曇り空の隙間から差す光のカーテン。
読んでいた本をそっちのけで幻想的な景色に見とれてしまった。
シャッターチャンスは1度きり。
今日見た景色を写真に納めてこなかった後悔の念が今になって襲い掛かかっている。
今日は電車に乗って鎌倉まで。
とあるアンティークショップで東欧の民族古着の販売会が開催されていた。
駅を降り、大通りから1本道を逸れた道を歩く。
鎌倉に来た時にはお寺めがけて大通りしか通らないので知らなかった。
小道に逸れると可愛くてお洒落な小さなお店が点在している…!
古き良きの建物とイマドキのモダンなお店が入り乱れて、なんだかほっとするけどクリエイティブに溢れた街並み。
めちゃめちゃいいじゃん…!
街散策やお店にも入りたかったのだけど、いかんせんスケジュールが詰まっているので何度も止まりかける足をひたすら動かす。
スケジュール詰めすぎも良くないことを改めて感じた。
偶発的な出逢いに浸る時間も設けよう。
お目当てのお店に着くと、これまた佇まいがドンピシャ好みの古民家で入口からわくわくした。
東欧のお洋服たちも刺繍が本当に可愛くて、1時間半迷いに迷ってお持ち帰りする1着を決めた。
幾何学的な模様の入ったトップス。
ウクライナの1940年頃の手織り品だと店主の方が教えてくれた。
使っている生地や刺繍糸の色・模様をみて判別するらしい。
ヴィンテージっていつどこで出逢うかわからないから、お気に入りが見つかった時の我が子感と言ったら。
私よりも前の時代に生まれて、長らくの間様々な人の手を渡って大切にされてきたんだろうなと思うとそれもロマンだし、不思議な感じ。
お値段は正直可愛くないけど、私の生活の一部を彩ってくれることは間違いないから。
暮らしを好きで埋め尽くしたい。
今日もまたひとつ、私の生活に好きがプラスされた。
買い物を終えた後はオンライン講座の仲間と夜ご飯へ。
今日も今日とて良い出逢いがあった1日だった。
動いたら新しい発見たくさんでてくる、当分忙しくなりそうだ。