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愛のしるし

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たくさんの「スキ」をもらった文章。下のほうにも良いやつがたくさんあります。
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#noteの書き方

書くことの敷居、頑張らない文章

 もっと惹かれる書き出しはないか、もっと美しい比喩はないか、もっとキマる締め方はないか。noteを始めたばかりの頃は、毎日そんなことを考えながら書いていた。最初の2週間くらい。  たぶん“良い文章”を書きたかったのだと思う。文学みたいに綺麗なポエム、読み手に何かを感じてもらいたいエッセイ。書いた文章を“作品”として捉えていて「自分の中から作り出す」という感覚が強かった。  3月初旬のわたしだったら「夜中の2時に短編小説を読んだ」とか「Twitter好きなんだよね」みたいな中

魅せる文章について少し考える

「情報」としての文章か、「芸術」としての文章か。  わたしの好みは「芸術」だ。読むときにも書くときにも、説得力より想像力を酷使する。繊細な景色が頭の奥に映るかどうか、文字の綴りのバランスはどうか、言葉の響きは心地が良いか。  昔から文章力を褒められることは多かったけど、執筆前に細かく構成を練った経験は1度もない。塗り固めてから書いてしまうと言葉の鮮度が落ちる気がする。  構成メモを書いておいたら、時間が経ってもそれを見ながら同じ文章が書けるだろう。だけどわたしは忘れてしまっ

継続は力というか、変化を生む

 恋人たちは「魔の3ヶ月」に怯えるという。子育てにおいても3の倍数の週数または月齢で少し苦しくなるらしい。だいぶ短いが「三日坊主」の言葉もある。  わたしもちょうどnoteを始めて明後日でやっと3ヶ月。飽きやスランプを心のどこかに感じるだろうか。そう問われれば答えはノーだ。だけどやっぱり続けるうちに変わったなあ、と思う部分はいろいろある。  まず文字数がグンと増えた。正確には1つの書きたい事柄について出てくる言葉が増えていた。最初のほうは500字以上を目安に書いていたのだが