バガバッド・ギーター瞑想 6−10
誰にでも、どんなに人恋しい人であっても、はやり、「一人になりたい」と思うことはあるでしょう。
わたしは、おそらく、周りの人たちとくらべてみても、特に、この一人時間を多く要するタイプの人間だと自覚しています。
では、実際に、一人でいる時、わたしたちは文字通り、完全に一人きり、つまり“alone”孤独であるだろうか?
バガバッド・ギーター6ー10のシュローカ(歌)を練習しているさい、ちょうど対となって、この英語のaloneという言葉の意味と向きあうこととなった。
alone=al + one
驚いたことに、分解してみると、
Aloneとは、ALL ONE「すべては一つ」
となるのだ。
これは、15年ほど前に、実際に一人で静かに本を読んでいる時にふとハートの中に降りてきたヴィジョンなのですが、まさしく。
今回は、バガヴァッド・ギーター6章10番(シュローカ)。下記の画像、もしくはこちらのリンクをクリックすることで、サウンドクラウドより、バガヴァッド・ギーター、ヒーリング瞑想音源をお聴きいただけます。
そう。わたしたちが一人になりたい理由、もしくは、コンスタントに一人になる必要があるのは、独立した空間と意識状態になってはじめて自分自身の中心=セルフとつながることができるから、に他なりません。
そして、わたしたち自身の中心、魂の本質はそのまま、世界、宇宙全体と繋がっているので、自分とつながることはそのまま、宇宙・全体と一つになること、ワンネスを体験すること。
実は、アローンのほんとうの意味は、ワンネス。「孤独」の逆だったわけです!
たとえば、恋人、家族、親友といった、どんなに大好きで親しい人たちであっても、誰かと一緒にいる限り、わたしたちは大なり小なり、その人の感情や、その人からの情報に、影響されるものです。
大好きな人であれば、なおさら、その人に理解されたい、相手に心地よくあってほしい、とよけいに強く思うものではないでしょうか?
そこには、常に、無意識の領域において、相手に対する、愛情に付随した、期待や不安の両方の感情の波が揺れ動いているはずです。
これは、意識が外に向いた状態であり、自分の軸が中心からズレた状態(じぶん自身が自己としっかり結ばれていない不安定な状態)と言えるでしょう。
わたしが日々、愛用している向田みおさんのバガバッド・ギーターカードでは、この歌のメッセージを、アッビャーサ(繰り返しの練習)というテーマで紹介しています。
そう。ほんとうの意味で一人になることは、実は簡単ではなく、「繰り返しの練習」として意識することで、はじめて成されるものなのだ、と。
今週は、ぜひ、この歌を繰り返し聴きながら、一人で静かにリラックスする時間、瞑想する時間を取るよう意識してみてください。
忙しい日々の中、たとえ10分でも15分であってもかまいません。
深い呼吸とともに、自分自身のセルフと会い、コネクトする時間。
わたしたち自身の魂は誰よりも、まず、自分自身からケアされ、愛情を注がれることをなによりも望んでいるのですから。
最後に、20年ほど前に読んだ本の言葉を紹介して終わります。