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あったらいいな本ができるまで#3

こんにちは、micophy(みこ)です。
今回もイラスト集『FANCY COLLECTION』のお話をさせてください。

そもそもあったらいいな本ってなんの事?という方はこちらの記事をご覧ください。9月のコミティアにて私が出した新刊イラスト集のことです。


※これから書く以下の記事は、FANCY COLLECTIONをご購入頂いた方向けの内容です。そうでない方にはやや理解しがたい内容かもしれません。

前回の記事はこちらです。

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順番はページ構成に合わせているだけで、順序立てて読まないと前後関係が…ってことはほとんどないと思います

3回目:STAGE MIRROR~仮面舞装会~

仮面舞装会 統合

イラストちら見せ。この子を真ん中にどんっと据えたイラストです。
仮面に蝶の羽の大きなコサージュ、ピアスにネックレス……ありとあらゆるアクセサリーを身に着けて、いかにも主役!という感じの子です。
塗りも今回のイラスト集で最も厚塗りで、時間も同じぐらいかかりました。(厚塗りが必ずしも時間がかかる塗り方、というわけではなく、色やタッチの試行錯誤の時間が多かった)

このイラストは一番noteで説明が必要な絵だな…と思っています。

そもそも…これは何のグッズを描いたの?

FANCY COLLECTIONを見てくださった方は、読んでいて「どういうグッズを想定して描いたのか」はすぐわかると思うんです。それが作品集の意図なので。
ただ、この作品に関してはかなりわかりにくくなってしまったな…と思っていて…。単に私の構図の表現不足です…

各種エンブレム

こちらの画像は、このイラストをアイコン化したもの。グッズを作りたくて、どの絵にもアイコンを作りました。

アイコン…つまり簡略化されているので、こちらの方がわかりやすいかと思って引っ張ってきました。

この絵では、オペラ座などのバルコニー席のあるステージと、両サイドに収納がある鏡台をイメージした、ステージ×鏡という空想グッズです。
なので副題が「STAGE MIRROR」なのです…そのままですが。

仮面舞装会 統合 みらー

イラストの左下部分。バルコニー席からは、仮面舞踏会を思わせる仮面を身に着けた貴婦人が、中央の鏡部分に映る主役の女の子を品定めするかのように見つめています。
そしてその横には化粧水や香水が入っていそうなガラス瓶が。
バルコニー席のイメージと、鏡台のサイドにある収納棚をイメージしている部分です。
同様に、鏡の前のステージ部分にはリップやマニキュアなどが置いてあり、引き出しもついている一方、そこから階段が伸びています。

発想はもう2年ぐらい前からあったのですが、どう表現したら映えるのかがずっとわからず眠っていました。
今回「こんなものがあったらいいな」本を作るのにテーマが合致したので、数年越しにリベンジという形で挑んだのですが…やはりこうして説明が必要な絵になってしまいましたね…。

このグッズを紙面として仕上げるために選んだテーマ

また、グッズさえ何なのかわかりづらいこちら、紙面のテーマもちょっと特殊です。こちらは「STAGE MIRROR」というタイトル(英題)の映画のポスターをイメージしています。また、それの邦題が「仮面舞装会」という設定です。

このイラスト集は2ページで1セットという構成になっているので、1ページは上の厚塗りイラストで、大きくSTAGE MIRRORの文字を入れて英語(本国)版のポスター風、もう1ページでは日本上映版の映画のポスターをイメージしています。
主演女優の名前(もちろん架空)が書いてあったりします。
他にもよくある「これは○○の物語―」みたいな意味深な広告文が入っていたりします。笑 これを考えるのもとても楽しかったです。

もうお気づきかと思いますが、仮面舞装会は「仮面舞踏会」をもじっています。ステージの「舞」のイメージと、鏡台の「装」というイメージです。
こういった変な言葉(?)を作るのも好きです。


こんな感じで、今回の絵はかなり説明がないとわかりにくい絵…になってしまいました。
何を伝えたいのか、またどういった構図が魅力を伝えるのに適しているのか…最近やっと考えるようになった部分が大きいので、まだまだ勉強しなくてはいけません…

次は表紙にもなっているミュシャ風のイラストのグッズについてのお話をします。ここまでお読み頂きありがとうございました!

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