あったらいいな本ができるまで#2
こんにちは、micophy(みこ)です。
今日も通称「あったらいいな本」の《FANCY COLLECTION》の制作秘話(?)についてお話したいと思います。
そもそもあったらいいな本ってなんの事?という方はこちらの記事をご覧ください。9月のコミティアにて私が出した新刊イラスト集のことです。
※以下の記事は、FANCY COLLECTIONをご購入頂いた方向けの内容です。そうでない方にはやや理解しがたい内容かもしれません。
ある意味ネタバレになる部分もありますのでその点はご容赦ください。
前回の記事はこちらです。
順番はページ構成に合わせているだけで、順序立てて読まないと前後関係が…ってことはほとんどないと思います。
それでは今回は…
2回目:Teapierce(ティピアス)
絵のほんの一部をちら見せ。と言っても彼女が絵の主役です。
FANCY COLLECTIONをお持ちの方は、ぜひ紙面を開きながらご覧ください。
こちらはtea+pierceでTeapierce(ティピアス)と読ませている、ティーバッグ風ピアスのイラストです。
紙面では、紳士風の男性(手のみ)が主役の女性のピアスにカップを添えることで、ティーバッグ風であることを強調している…という構図になっています。
noteをこまめに見てくださっている方やtwitterのフォロワーさんはおそらくご存知の通り、こちらはすでに私が商品化しているものです。
このアクセサリー自体も、紅茶が大好きな私自身が「こんなものがあったらいいな」と思って作ったものです。noteでも以前記事にしています。また、現在もBOOTH・minneでお取り扱いしていますので、気になった方はご覧頂ければ幸いです。
この作品のイラストをずっと描きたいと思っていてのがきっかけで、FANCY COLLECTIONを作ったといってもいいかも知れません。
「こんなものがあったらいいな」と思うグッズ×紙面デザインのテーマ
絵の全体は、余白部分がやや多くなっています。
これはTeapierceのロゴだけでなく、テキストを入れるために意図的に作りました。テキストは、まるで広告文のような一言が入っています。
なぜかというと、Teapierceは海外のビンテージ広告をイメージして作ったからです。
というのもFANCY COLLECTIONのほとんどのイラストには、グッズのコンセプトと同時に紙面デザインにもテーマがあります。
ビンテージポスター・ピンナップガール
ビンテージポスター、などと検索して頂くとたくさん見ることができます。
簡単に言うと、まだ写真が主流じゃなかった時代の化粧品や食料品、日用品などを宣伝した広告ポスターのこと、でしょうか。
少し脱線しますが…思えば既刊「USAMUMUSEUM」のこちらのバニーちゃんも、その影響を受けています。
このイラスト集も、バニーガールがつけるうさ耳を独断と偏見で種類別に分けて紹介している…という本なのですが、こちらも紙面にそれぞれテーマがありました。
こちらはさらにピンナップポスター・ピンナップガールの影響が強いです。
ピンナップガールはちょっぴりセクシーな女の子を描いたアメリカで流行したイラストのことです。(他の国にもあるのかな?アメリカがメインな気がする)
私も特別知識があるわけではないのですが、確かまだ表現の自由が厳しかった時代に、それを切り抜けるためにぎりぎりを突いて生み出された絵じゃなかったかな…
日本のこういう系統の絵はちょっと恥じらっている女の子が多い気がしますが、ピンナップガールはまず日常生活の中で偶然起きたちょっとしたハプニング、という「偶然性」を装っています(笑)意図的&必然じゃないから、ギリセーフ扱いだったんじゃないでしょうか。
さらに女の子たちは、一言で言うと「テヘッ★」というニュアンスのものが多いですね。笑
個人的な意見ですが、女性の私から見てもいやらしい感じがなく、健康的でむしろチャーミングで可愛らしくて好きなんです~。
アメリカの60~70年代頃特有のレトロでポップな色使いがとても好きで。画集も2冊ほど持っています。
こちらのスウォッチが実際にTeapierceのイラストで使用しているだいたいの色。どの色もやや黄みがかっていて、レトロな色合いになっているかな、と思います。
そういった「こんなものがあったらいいな」と思うグッズ×紙面デザインのテーマが何か…を推測しながら読んで頂くのも、FANCY COLLECTIONを楽しんで頂くのにいいかな…と思います。
やや脱線する部分も多かったですが、良くも悪くもひとつの作品にいろんな「好き」を詰め込む癖みたいなものがあるのでこうなるんだと思います…笑
次回の#3では「仮面舞装会~STAGE MIRROR~」というイラストについてお話したいと思います。
こちらは多分どの作品よりも一番説明したい部分が多い作品かもしれません…!またお付き合い頂けたら幸いです。
ここまで読んでくださりありがとうございました!
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