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ヤフオク #AI物販 の売上アップを30万件の解析データから考える。

ヤフオクで売れてる「AI美女」「AIイラスト」の解析をしてみた

何かと話題の #AI物販 について、ふとしたことがきっかけで知人との雑談から解析をしてみることになった。きっかけってホントこんなレベルだなと。

友だち「みこ日暮里って生成AI詳しい?」
みこ日暮里「生成AIを組み合わせたプロダクトとか、学習モデルを自作してみて遊んでるよ!AI裏垢女子大好き!」
友だち「AI美女を作ってヤフオクで売る副業が熱いらしいよw」
みこ日暮里「まぎか」


AI物販ってなに?

ヤフオクのAI物販

ジャンル

  • 実写系AI美女のA4ポスター

  • 二次創作系AIイラストのA4ポスター

  • AIイラストのポスター

30万件のデータを解析するなかで、以上の3つが主なカテゴリだった。
画像生成は Stable Diffusion を使って行っているのがメインであり、いろいろなアイデアがあった。3,000件の上限まで出品してる猛者もチラホラ…

AI物販のいいところ

在庫がない。これに尽きるよなと思いました。
また、平均落札価格を計算したところ「657円」という驚きの数字だ。
え、少なく感じる?まじでそんなことない。すごい数字なのよこれ。

アパレルの EC で例えると、500円で仕入れて、2,500円くらいで販売するのが一般的だ。原価から販管費を引くと、10%〜15% でも営業利益として残っていたら十分だろう。つまり、2,500円の服が売れても、会社の営業利益として残るのは 250円程度。

AI物販で「657円」は原価が 1件あたりの原価が50円程度だ。印刷用紙、印刷代、梱包代くらい。営業利益が 600円ほどになる。これは驚きッス。人件費の計算?野暮なことは言わないでくださいな。

入札が入ったら、印刷をするだけ。3日に1回くらい、まとめて発送すればこの作業も大した時間はかからない。
うーん、サラリーマンの副業と考えるととっても魅力的だ。

AI物販で売れている AI美女 AIイラスト の傾向

クオリティよりコンセプト

Civitai や pixiv でクオリティの高いイラストを見ていると、「このレベルまで作りたいな!」と思うものだが、売れている商品は決してクオリティ重視とは思えなかった。
どちらかと言ったら、ニッチな需要を満たすコンセプトを前面に押し出している商品が売れていた。
ちょっとスタイルのいい巨乳というよりは現実じゃいないでしょっていうレベルの巨乳(爆乳)だったり笑
あとは、フリーレンとかの人気キャラだけじゃなくてアラフォー世代にささるようなのも人気だった。きまぐれオレンジ☆ロードの鮎川まどか、とか。

アダルトカテゴリ

思った以上に少なかった。取得したデータ全体の 30%程度がアダルトカテゴリでした。
これは、アプリ経由ではアダルトカテゴリが閲覧できずブラウザからのアクセスなどが必須という事情もあるのかもしれません。
ロリ、ほぼ無修正、特殊性癖……などなど。全裸監督のことをふと思い出した。ギリギリのラインで戦っている猛者たちがたくさん。
そういえば、ヤフオクで同人販売して逮捕したニュースを聞いたことがないのですが、事例はあるのでしょうか?

市場規模はどのくらいあるのか?

全部の情報を取得できているわけではないが、1日に150万円以上の取引がなされていた。

  • 150万円/日

  • 4,500万円/月

そう考えると、できたばかりの副業市場としては可能性がある。
市場の 1% に食い込むことができれば、45万円の売上だ笑

ちなみに、すでに 200万円以上の売上を出している人もいた。

今後の AI物販はどうなるのか?

EC を運営してきた経験から、以下の 3つの要素で勝負するしかない。

  1. 商品力

  2. 集客力

  3. 効率化

難易度:集客力>商品力>効率化

まだ、いまの段階ではどの項目に置いても抜きん出た存在はいないように見えた。
今後は、この項目のいずれかを伸ばしていきながら、月の売上が数百万円というプレイヤーが出てくるのではないだろうか。

まずは自動化ツールで、効率化を進めながら量を増やしながら、質(商品力)を高めていくのが王道だろうと思っている。

開発した解析ツール

ヤフオクAI物販の売上解析ツール
  1. 指定した日付の売上データ

  2. 人気のセラーランキング

基本機能として、こんな情報が毎日更新されます。
「この画像、売れるかな〜」と思いながら作業をするよりも「この画像は売れる!」って思いながら作業をしたいものです笑

AI物販のTTP(徹底的にパクる)は、こういうツールからできるかもしれませんね〜。

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