食事の頻度とお口のpH (#5)
こんにちは! yumikoです❣️
梅雨入りしましたね。玄関の紫陽花が色付いてきました。
雨降りは鬱陶しいですが、雨露に濡れしっとりと鮮やかさを増していく紫陽花の花をみると気分が上がります⤴️
さて、第5回目のテーマは「食事の頻度とお口のpH」について。
前回、唾液にはたくさんの働きがあるということ、また、それらはお口の中の環境を整えるだけでなく、全身の免疫にも関わっているということをお話ししました。
その中で「緩衝作用」と「再石灰化作用」について、ちょっと復習しましょう。
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【緩衝作用】(お口の中を中和する)
食事をするとお口の中が酸性に傾き「脱灰」(歯の表面のエナメル質が溶け出す)が起こりやすくなりますが、弱アルカリ性の唾液の働きにより中性に戻します。この作用を「緩衝作用」といいます。
【再石灰化作用】(むし歯を防ぐ)
細菌が作り出した酸によってエナメル質(歯の表面の一番硬い部分)の成分が溶け出します(脱灰=むし歯に至る一歩手前の状態)が、唾液に含まれるカルシウムやリン酸などのミネラルがそれを修復し元の状態に戻そうとします。この作用を「再石灰化作用」といいます。
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食べ物がお口に入る
↓
細菌のバイオフィルム(歯垢 プラーク)が形成される
↓ 細菌が酸をつくる
お口の中は酸性に傾く
↓ 酸によりエナメル質の成分が溶け出し表面が柔らかくなる
脱灰が始まる
↓ 唾液の中のカルシウムやリン酸が働きお口の中のpHを中性に戻す
再石灰化が始まる
エナメル質の表面を元に戻っていく
これをグラフにすると
臨界pHより下がると脱灰が始まり、上がると再石灰化が始まります。
唾液パワー、すごいですね!
飲食をする毎に、このような流れがお口の中で起こっているのです。
飲食の回数が頻繁になると、「脱灰」が起こる頻度が増えることになります。つまり、細菌が食物の糖分から酸を作り歯の表面が溶け出すチャンスが増えるということです。
このようなことから考えると、だらだら食べをすることはお口の中が酸性状態になる時間が長くなり、むし歯になるリスクを上げることになると言えますね。
唾液がせっせと働いても再石灰化のお仕事が超〜忙しくなり追いつかなくなってしまうんですね😅
砂糖をはじめ糖分の摂取は、もちろん量もですが「頻度」がむし歯になるリスクの大きなファクターとなります。
また、睡眠中は唾液の分泌がぐんと減少し細菌が増殖しやすい状況になりますので、寝る前にしっかりと歯垢(プラーク)を落とし、睡眠中に増殖した細菌を取り除くため起床時に歯みがきをするとよいでしょう🦷
「歯垢(プラーク)」にたくさん含まれている細菌がむし歯や歯周病の原因となります。「歯みがき」は食べかすを取り除くだけでなく、「歯垢(プラーク)」を取り除くことが大事なのです。(プラークコントロール)
むし歯や歯周病と全身疾患の関連性もわかってきています。お口の中の「プラークコントロール」をすることが全身の健康につながっていきます。
「歯垢(プラーク)」、「プラークコントロール」、「むし歯や歯周病と全身疾患」について、追々お話ししていきますね。
★全身の健康はお口の健康から★
今回も最後まで読んでくださってありがとうございます😊
Peace to you all , Love to you all 💕
yumiko❤
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